2019年1月24日 第4号

1月19日、JCCAの敬老会がブリティッシュ・コロンビア州バーナビー市の日系文化センター・博物館で開催された。この敬老会の趣旨について、JCCA会長のジュディ・花沢さんが、『Bulletin/げっぽう』(1月号)のJCCANEWSで、「…私たちを懸命に育成し、絆をつないできた祖父母、両親に感謝の気持ちを贈る敬老会。活発なコミュニティーを築いて下さった熱心な委員会の方々にも感謝いたします…」と述べている。同時に、会場で見る参加者の方々は、ハグや握手に肩たたきあい「元気だった?しばらくぶりね」と同窓会のような盛り上がりで、待ちに待ったこの日だった。日本でいえば“後期高齢者”なのだが、ともかく全員元気そのもの。用意されたランチの健啖ぶりからも推察すると「少なくとも10歳をマイナス」しなければと思われるほど。また、女性たちのオシャレな姿にも脱帽だ。そんな“敬老”な方々をレポートした。

 

みんなでラジオ体操

 

大いに刺激を受けた様子だった羽鳥隆在バンクーバー日本国総領事

 「亥年の始まりに、皆様の幸運をお祈りします」とJCCA会長のジュディ・花沢さんの開会の挨拶に始まり、乾杯の音頭をとった羽鳥総領事が「明けましておめでとうございます。私は、2カ月前に着任したばかりですが、皆様の元気なご様子に感動しました。在バンクーバー総領事館は、開設130年になりました。この地での日系社会について、今、一生懸命に勉強しているところです。今後共よろしくお願いします」と挨拶のあと、乾杯。昼食に移った。

 おせちの彩りを添えた昼食で、ボリュームもたっぷり。おしゃべりも盛んだが、食べっぷりも見事なもの。あっちこっちのテーブルを回り、旧交を温めていた。

 今年の最年長者・女性は、ハットリ・サヨさん106歳、そして最年長者・男性は、ウエスギ・ジョージさん100歳。どちらも2時間半をオーバーする間、昼食、催し物を楽しんでいた。

 

みんながノリノリで楽しめた催し物の数々

 なつかしい日本の歌や、近代音楽のギター演奏をしたのはマーティン・コバヤカワさん、次いで、歌とギターの演奏をしたのがサチコ・ヤマグチさんと、ピア・ジーメッツさんのデュエット。腹の底に響く7人編成のダイナミックな太鼓の演奏はさわぎ太鼓の皆さん。そして、全員でラジオ体操。続いて、最年長者の男女、亥年の人への景品贈呈、ドアプライズへ。贈られた人、当たった人は、すっかり童心に帰ったように楽しんでいた。『1月1日』『上を向いて歩こう』『ふるさと』をクリス・ナカホリさんのピアノ伴奏、クニコ・ナイトウさんのリードで全員の大合唱。2時間半をオーバーする敬老会をたっぷり楽しんだ。

 ジュディ・花沢さんの閉会の挨拶が終わっても、おしゃべりが続き、帰り支度をなかなか終えようとしない人たちが大勢いたのが印象的だった。

(取材 笹川守)

 

 

開会の挨拶をするJCCA会長のジュディ・花沢さん

 

乾杯の挨拶をする羽鳥隆在バンクーバー日本国総領事

 

最年長女性のハットリ・サヨさん

 

最年長男性のウエスギ・ジョージさん

 

ドアプライズ当たりました!

 

皆さんの健啖ぶりは驚くばかり

 

太鼓演奏グループのさわぎ太鼓

 

大合唱をリードするクニコ・ナイトウさん

 

ギター演奏のマーティン・コバヤカワさん

 

私たち、幼なじみなんです

 

日頃のゴルフ仲間も集まって

 

歌とギター演奏のサチコ・ヤマグチさん(左)とピア・ジーメッツさん

 

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。