ALDIES

「オールディーズで古き良きものを!から自分の苗字の阿久澤のアを取りアルディーズにしました。」と、ファッションブランドALDIESの由来を話すファッションデザイナーの阿久澤隆さん。2003年の終わりに立ち上げたALDIESは今年で10年目だという。今回のショーのテーマもずばり、「10年やってきたので、とにかく10年間分を全部出し切ること!」と話す阿久澤さんは、ファッションについて「取っ払う!基本、何でもあり!カジュアルやモードなどを気にせず、アルティメートに」と笑顔で話す。ずっとファッション関係に携わっていて、気づいたらデザイナーになっていたと言う阿久澤さんは、いざ作る側になってみると洋服の見方が変わり、「商品を手にすると、楽しんで作ったものなのかを考えるようになりました。商売だけではなくてね」と話す。また、「着こなし方は気にしません。着ている人には楽しんでもらいたいですね」と言う阿久澤さんは、ふざけること!を心がけているそうだ。

 

バンクーバーのファッションについては、「いいと思います。カジュアルでアウトドア的ですね。日本と違いシンプル!」と話し、バンクーバーではカナダのアウトドアの大型店MECに立ち寄ったそうだ。
今年の秋冬の流行りは男女ともにベストとのこと。クライマーや自転車乗りのお客様が多いというALDIESは、今回のショーでは古着をよく取り入れ、タイ、インドネシア、中国、韓国、日本など色々な国の素材を使っている。また、ショーで流れる和洋折衷な映像は、田中マウピーさんにお願いして特別に作ってもらったそうだ。心地良い音楽は音楽家のタッカーさんにお願いしたとのこと。
今回のイベントについて、「とても楽しかったです。自分なりにふざけられました」と笑顔で振り返り、「来年も前向きに参加を考えたいです。今後の目標は、とにかく楽しんでやって行きたいです」と笑顔で語った阿久澤さんのショーは大成功の中、幕を閉じた。

 

KoH T

ファッションデザイナーのTaisuke Kohjiさんの「KoH T」は、2012年に立ち上げ2シーズン目。イギリスにファション留学していたKohjiさんは、「昔から洋服が好きで、ファッションに興味がありました。気づいたらデザイナーになっていて、今のように作り手になっても以前のように、洋服が好きな気持ちは同じで全く変わりません」と話す。また、「インスピレーションは周囲の全てのものからです。日本の素材やデザインを洋服を通して世界に発信したいです」と目を輝かすKohjiさんは、日本の伝統なものをモダンにアレンジすることを心がけているそうだ。今回もショーで使ったスカーフは兵庫県の西脇の播州織で、コットンでもふわふわに織ってあり、天然の本藍でグラデーションにして染めてある。「裾に墨染も入ってます。」とスカーフを見せてくれるKohjiさんは、「和風になりすぎないようにモダンにしています。伝統工芸をモダンにしたいですね」と話す。

今回のショーのテーマは、初の試みだというアブストラクト。アメリカのアブストラクト・アーティストのアド・ラインハートさんを参考にしたそうだ。使った素材は全て日本のもので、秋冬なので上質ウールにもこだわっている。また、「黒、濃紺、グレーのダークな基本色に差し色を入れて、国産の素材だけではなく色にもこだわっています。サテンも加工されていてシルクのような肌触りにしています」とのこと。
流行りは特に気にしないというKohjiさんは、「日本の物作りは細部にまでこだわっています。表がウールで裏がシャイニーなケプラーだったりと、1枚で表裏があります。ひとえだから秋口にはさらっと着れますよね」と話すKohjiさんのショーは、遠くからでも素材の良さが分かるほどだった。
また、今後について「日本でも地を固めたいですが、海外でもファッションショー活動を行っています。来年もこのイベントは視野に入れています。世間の流行は意識せず、空気感で、生きている世界で何が好きで、何を求めているのかを常日頃から意識して行きたいです」と話すKoH Tのショーは日本の美を世界に放っていた。

本イベントのプロデューサー、ジャマル・アブドラマンさんは「東京、北京、ベルリン、フィンランド、コロンビア、サウスアフリカなど世界中から受賞デザイナーが集まる世界的なファッションショーです。多くの才能が見られる最高の機会」と話し、「日本のファッションデザイナーは、とてもハードワークでリスクを負いながらも、そのリスクを無駄にしない努力を必ずするのが素晴らしいですね。また、きめ細かなところにもこだわり、クオリティーを重視していると思います。才能のあるデザイナーが沢山いますね!」と、日本のファッションデザイナーを絶賛した。

 

ALDIES Information

ウェブ:www.aldies.net

直営店: NAPOLEON FISH

住所:東京都世田谷区北沢2-29-16 1F

電話: 03-6912-1735

 

KoH T Information

ウェブ:www.koh-t.com

メール: This email address is being protected from spambots. You need JavaScript enabled to view it.

電話:03-6385-2816

 

(取材 門利容子)

 

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は今号をもちまして終了いたします。

しかし、日系コミュニティーに支援されて41 年余り続いてきた新報を存続させたいとの思いから、オンラインによるウェブサイトでの情報発信を継続することになりました。

SNS を含むオンラインは、弊紙で記者をしておりました三島直美と西川桂子が、責任者として引き継ぎ新体制で再出発する予定です。

今後も引き続き、ウェブサイトの閲覧をよろしくお願いいたします。