2019年5月9日 第19号

5月5日、今年で第48回を迎えるバンクーバーで唯一のフルマラソン、BMOバンクーバー・インターナショナル・マラソンが盛大に開催された。今年は65カ国から約1万8000人が参加。日本の川内優輝選手(あいおいニッセイ同和損保)と婚約者の水口侑子選手が共に男女のレースで優勝した。

 

大会新記録を更新し優勝した川内選手

 

 レース前半をトップで通過した川内選手。途中Feyara G. Dadi選手に先行を許すも、持ち前の粘りを発揮し、38キロ付近で逆転。大会新記録となる2時間15分01秒でゴールした。

 ゴール後、川内選手は「前半からみんなで引っ張り合って、かなりきついレースでした。途中ちょっと上り坂で引き離されてしまって、300メートル近く差をつけられてしまったんですけど、絶対に追いついてやるぞと頑張って走っていたら、なんとか38〜39キロくらいのところでとらえられたので、そこからはとにかくすごく暑くなってきましたが、なんとか逃げて、逃げて、逃げて、勝ちたい、勝ちたい、勝ちたいという気持ちだけで。なんとかコースレコードで勝てて良かったです」と振り返った。

 婚約者の水口選手は2時間41分28秒でゴールし、優勝した。

 今大会のフルマラソンは、クイーン・エリザベスパークを出発したあと、ブリティッシュ・コロンビア大学を一周し、スタンレーパークの海沿いを走り、バンクーバーダウンタウン中心部でゴールした。

 その他にも、今年も日本からたくさんの参加者があった。フルマラソン、ハーフマラソン、8キロマラソンの完走者数名にゴールラインでインタビューを行った。

8キロマラソン
 今年の夏までバンクーバーに留学中の中谷清彩人さんは、「2年前に函館でハーフマラソンを経験しましたが、その時はちゃんと練習しました。今回はボクシングの練習だけでどれだけ走れるか試したかった」。

ハーフマラソン
 3年ぶり4回目の参加となる岡本武史さんは「すごい暑かったり、雨だった年もありましたが、今年は今までで一番走りやすい気候でした」とコメントした。
 今回が初の海外レースとなる那須瑞恵さんは、1年前からランニングを開始していたそう。「気候が良く、気持よく走れました。ゴール3キロくらい前で、名前を呼んでもらってうれしかった」。
 夫婦で参加した佐々木耕治さん、洋子さん。耕治さんは千葉のアクアマラソンの運営に携わっている。「20年前にバンクーバーに留学していて、ずいぶん変わったことを感じます。キツラノがオシャレになっていて、ビルも増えました。ホストファミリーに会いたかったのですが、残念ながら会えませんでした。コースは自然と都市の入れ替わりが観光ツアーのダイジェストのようで、走っていて楽しかったです。ベスト記録でした。来年はフルマラソンに挑戦したいです」と語った。

フルマラソン
 フルマラソン4位となった牧野冴希選手は、「4年前にもバンクーバーマラソンに参加していまして、4年前も4位でした。今回はタイムを4分くらい縮めたんですけど、順位は同じ。30秒くらい前に選手をとらえていたのに、そこに追いつけなくて、3位になれず残念です。昨日、早速来年の航空券を買いました。来年は優勝目指して頑張ります」。
 ホノルルやゴールドコーストのマラソンレース経験者のYuji選手は、「記録を35分を切ることを目標としていたんですけど、思ったよりも坂がきつかったのがちょっと想定外でしたね。なかなか厳しいレースでした」と振り返った。

レガシークラブ
 BMOバンクーバーインターナショナルマラソンには、15回以上完走したランナーがメンバーになることができる「レガシークラブ」というものがある。夫婦でレガシークラブのメンバーである水書かほるさん、佐藤春雄さん。かほるさんは今回で25回目、春雄さんは体調不良で2回参加を逃したため23回目となった。「今日は気候はよかったけど、風や日陰で寒く感じることがあった。完走後は軽い風邪をひいていたので、体調を崩してしまいました」。「コース的にはアップダウンが多くて、アスファルトの質も日本と違うので、ランナーにとっては足にくる厳しいコース」と語った。

 今年はランナーも語っていたように最高の気候で、川内選手と水口選手がアベック優勝を果たすなど日本人選手の活躍が光るレースとなった。初夏の訪れを告げる5月の穏やかな青空のもと、ダウンタウンではランナーとボランティア、また多くの観客たちで盛り上がった1日となった。

(取材 開本貴志)

 

 

ゴール後の川内選手

 

ゴール後の川内選手(右)

 

ゴール後握手を交わす川内選手(左)とDadi選手(右)

 

女子のレースで優勝した水口選手

 

インタビューを受ける水口選手(中央)

 

今大会でアベック優勝を果たした川内選手(左)と水口選手(右)

 

レース当日は天候が最高で、スタンレーパークがきれいだったと振り返った中谷さん

 

48歳からマラソンを始めて7年目となる岡本さん

 

フルマラソンを2回経験、今回を入れてハーフマラソンが2回目となった那須さん

 

海外のレースは初めてという佐々木耕治さん、洋子さん

 

夫婦でスキーが大好きな春雄さん(左)とかほるさん(右)。有給の全てを冬にスキーのために使いたかったため、GWに開催されるバンクーバーマラソンに参加することになったそう

 

 

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