2017年6月8日 第23号

バンクーバーの夏の始まりと共にやってくるTD バンクーバー・インターナショナル・ジャズ・フェスティバルは今年で32回目を迎える。6月22日から7月2日までの11日間、国内外から集まった約1800人のアーティストがバンクーバーの各所で熱いジャズのステージを繰り広げる。

6月22日から7月2日の間、世界トップレベルのアーティストのパフォーマンスが有料、もしくは無料で見れるジャズ好きには天国のような11日間。ジャズ好きに限らず、家族でのお出かけ、カナダデーをどこで過ごそうか迷っている人、音楽を始めたい人など理由はなんであれ、誰もが楽しめるように工夫されているので、ぜひ足を運んでみよう。今年も参加ミュージシャンは国際的に活躍する豪華な顔ぶれ。気持ち良いバンクーバーの夏を熱いジャズと共にスタートさせよう!

参加ミュージシャンの詳細や日程はホームページ参照 www.coastaljazz.ca

 

 

フリーコンサート盛沢山。ジャズで盛り上がるバンクーバーの夏

 

◆藤井郷子&KAZE

 爆発的なフリージャズのエネルギーと繊細なメロディーを自由自在に操るジャズピアニスト藤井郷子とトランペットの田村夏樹・クリスチャン・プリヴィオ、ドラムのピーター・オリンズの4人で構成されたカルテット。世界で認められてきたKAZEの自由で驚きに満ちたステージは必見。

6月28日(水)
The Ironworks (235 Alexander St.)
21:30
$30

▶ペアチケットが抽選で当たる! 詳細はパート1、5ページをご覧ください。

 

 

◆セウ・ジョルジ Seu Jorge

 ブラジル生まれの歌手でありギタリストのジョルジはロンドン五輪閉会式とリオデジャネイロパラリンピックの開会式でもブラジルを代表する歌手としてパフォーマンスする実力。自身も出演した映画『ライフ・アクアティック』でデヴィッド・ボウイの曲をポルトガル語で歌っているが、このステージでも昨年亡くなったボウイへ捧げる曲を披露。

6月22日(木)
Orpheum Theatre (601 Smithe St.)
20:00
$59

 

 

◆ブランフォード・マルサリス (Branford Marsalis) and the VSO

 アメリカ出身のサクソフォン奏者のマルサリスは、ジャズサクソフォンの大御所であると共に、シカゴ交響楽団、デトロイト交響楽団などとの共演も多い本格的なクラシック奏者でもある。グラミー賞受賞の世界屈指のサクソフォンプレーヤーがバンクーバー交響楽団と共演。

6月28日(水)
Orpheum Theatre
20:00
$62

 

 

◆ジギー・マーリー Ziggy Marley

 ボブ・マーリーの息子で今年8回目のグラミー賞を受賞したポップ/レゲエのスーパースター、ジギー・マーリー。彼の希望への強いメッセージが込められた熱いステージは見逃せない。

6月26日(月)
The Vogue Theatre (918 Granville St.)
20:00
$71

 

 

◆トミー・エマニュエル (Tommy Emmanuel with Jenn Bojm and Khingfisher)

 オーストラリア出身で「アコギの神様」「フィンガーピッキングの達人」と呼ばれる天才ギタリスト。数回にわたりグラミー賞にノミネートされている彼の魅力はその卓越した技術はもちろん、ギターが歌っているような心地よい音色を奏でる、その人柄もステージを最高のものにしている。

6月25日(日)
The Vogue Theatre
20:00
$55

 

 

◆ジャコブ・コリアー Jacob Collier

 ロンドンの音楽一家に生まれ育ち、アカペラ・楽器演奏の多重録音の演奏をYouTubeに配信して一躍話題になった22歳の若きミュージシャン。「ワンマン・バンド」「ワンマン・オーケストラ」と称される彼のステージはキーボード、ベース、パーカッションと、音源も多重再生なうえに映像も多重再生で映し出される新時代のステージ。

6月27日(火)
Performance Works (1218 Cartwright St)
21:00
$45

 

 

●無料コンサート情報

期間中150ものコンサートが無料で楽しめる!
☆ダウンタウン・ジャズ・ウィークエンド(6月24日、25日)

 30のコンサートがバンクーバー美術館前広場とロブソン・スクエアで行われる。この週末はその一角を車両通行止めにして12:00から21:00までジャズ一色のお祭り騒ぎ。ファミリー・ゾーン、食べ物屋台、アーティシャン・マーケットが出店するうえに、Mill’s St.のバー/ビストロが、それぞれのステージ近くに登場。ビールを飲みながらでも大型スクリーンでライブの臨場感を味わえる。

 

☆デイビッド・ラム・パーク・ウィークエンド (7月1日、2日)

 この週末は場所をデイビッド・ラム・パークと、その向かいにあるラウンドハウス・コミュニティーセンターに会場を移しダウンタウンと同じく、ジャズを無料で楽しめると同時に屋台やファミリー・ゾーンにバーも登場するので、毎年何千人もの人で賑わう。

☆グランビルアイランド

 6月22日から7月2日の毎日12:00から14:00までパブリック・マーケットステージ(Public Market×False Creek)にて、コンサートが開催される。そして、パフォーマンス・ワークスにおいても毎日14:30と21:00からそれぞれコンサートが無料で楽しめる。

 7月1日のカナダ・デーにおいては正午から23時まで、グランビルアイランド内の4つのステージにて国内外からの素晴らしいミュージシャンによるコンサートが行われ、カナダデーを音楽とともに盛大にお祝いできる。

☆その他

 上記3カ所に加えて、St.Andrew’s Wesley United Church(1022 Nelson St),Ironworks(235 Alexander St)また、ノースショアにおいても数カ所で無料コンサートが行われるので、ウェブサイトで確認してみよう。

●チケット情報
 チケット発売中:www.coastaljazz.ticketfly.com
 電話:1-888-732-1682

(取材 福安恵子 写真・情報提供TD Vancouver International Jazz Festival)

 

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。