<バンクーバー市内>
UBC・新渡戸・メモリアル・ガーデン
ブリティッシュ・コロンビア大学(UBC)の構内には、たくさん美しい桜が植えられている。特にお薦めは、大学内にある新渡戸・メモリアル・ガーデンだ。ここは有名な日本式庭園であり、北米にある日本式庭園のうちで最も美しいものの1つとも言われている。いつ訪れても趣があるが、ぜひ一度、桜の時期に訪れてみよう。庭園内の緑と、桜と、青空・・・。自然豊かで美しい。池に映し出される桜や青空を眺めるのも良い。カナダにいることを一瞬忘れ、あたかも日本にいるような気分に浸れる、そんな素敵な空間だ。
クイーン・エリザベス・パーク
ケンビー・ストリートを西の端、オンタリオ・ストリートを東の端とし、さらにはカナダラインのキングエドワード駅とオークリッジ41st駅のちょうど中間あたりに、広い公園が横たわっている。そう、クイーン・エリザベス・パークだ。敷地内は、テニスコート、ゴルフ場などのスポーツ施設が充実している。しかし、なんといっても公園内の庭園や樹木が美しい。散策やピクニックに最適だ。ここの公園の桜は、一見の価値がある。結婚式が行われる場所としても、人気の高いこの公園。『桜をバックに結婚式』というのは、かなり素敵かもしれない。とりわけ心に残る思い出になりそうだ。
スタンリー・パーク
どの時期に訪れても、自然豊かで美しいスタンリー・パーク。広い公園なので、何回かに分けて行くことができる。ピクニック、サイクリング、散歩にと、色々な目的で訪れることが可能なので、なかなか飽きない。園内には、さまざまな種類の美しい草花や樹木が見られる。夏は特に観光客でにぎわうこの公園だが、春の桜も、実はかなり素晴らしい。シェークスピア・ガーデンという一画へ行ってみると、特に美しい桜が見られるようだ。
バン・ドゥーセン・ボタニカル・ガーデン
広い敷地を持つこの植物園は、いつ訪れても楽しむことができる。クリスマスの時期にライトアップを見に行ったという人も、春に再び訪れてほしい場所だ。ピンク色の桜と、青々とした芝生のコントラストがなんともいえぬ美しい光景を作っている。広い園内なので、散策に疲れたら桜の木の近くにあるベンチで一休み、というのはいかがだろうか。
ダウンタウン内~オフィスビル周辺
ダウンタウンの至るところで、桜が見られる。中心部のビル街も例外ではない。ミレニアムラインやエクスポラインが走る、バラード駅。周辺にはたくさんのオフィスビルがそびえ立つ。このバラード駅でスカイトレインを降りて、地上へ上がると・・・。そこには美しい桜が広がっている。まるで、オフィス街のオアシスのようだ。
ダウンタウン内~住宅街
ダウンタウンのウェストエンドには、たくさんのアパートやコンドミニアムが立ち並ぶ。付近には、たくさんの桜並木が見られる。その1つが、ハーロー・ストリートだ。にぎやかなロブソン・ストリートから、南(南西)へ1区画歩くと閑静なこの通りにでる。ロブソン・ストリートに買い物へ行くついでに、この通りを散歩してみるのもいいかもしれない。
ダウンタウン内~コール・ハーバー、イングリッシュ・ベイ
ヨットや水上飛行機が海辺に浮かんでいるコール・ハーバー。美しい浜辺が広がるイングリッシュ・ベイ。とりわけ晴天に訪れたくなるこの2つの場所も、春には桜が大変美しい。天気の良い日に、時々海を眺めながら、桜の木の下でのんびり読書というのはいかがだろうか。なんとなく贅沢な時間が過ごせそうだ。
バンクーバー・イーストエリア
バンクーバー市内の東。このエリアは、知る人ぞ知る桜の名所だ。例えば、カズロ・ストリートやチャールズ・ストリート周辺の桜は素敵だ。
<リッチモンド>
バンクーバーの空の玄関口である、バンクーバー国際空港(YVR)付近。ここも桜が美しい場所の1つだ。空港の駐車場から一般道路へ出ると、すぐに辺り一面に美しい桜並木が広がっている。観光で訪れる人や、新生活をこちらで開始する人がこの光景を見たら、まるで自分が歓迎されているかのように感じるのではなかろうか。この他、ミノル・パークなどの市内の公園でも桜が見られる。
<ノース・バンクーバー>
ノース・バンクーバーでも、もちろん桜が見られる。バンクーバー市内同様、公園のほか住宅街沿いの道など、桜が日常生活に溶け込んでいる。たとえば、ディープ・コーブ周辺で美しい桜が見られるが、リッジウェー・アベニューなどでも、何気なく美しい桜を見ることが可能だ。
ここで紹介した場所はほんの一例であり、この他にもたくさんの場所でさまざまな桜を見ることができる。散歩や買い物がてらに見るもよし、友達とピクニックを企画するのもよし。春が待ち遠しかったという人も、日本が少し恋しくなったという人も、桜を見におでかけしてみてはいかがだろうか。
(取材 熊坂 香)