コスプレ大集合！

アニメ・レボリューション

８月14日から16日の３日間、ダウンタウンのコンベンションセンターでアニメの祭典『第４回アニメ・レボリューション』（アニレボ）が開催され、会場付近は大がかりなコスプレや、見物人、写真を撮り合うアニメファンなどで埋め尽くされた。日本からは声優の浅川悠さん、檜山修之さん、高橋未奈美さん、JポップシンガーのKOTOKOさんらが招聘され、たくさんのファンが詰め掛けた。

オープニング式典で踊った『ときめき!! メイドカフェ』のメンバー（撮影：Corey Mah)

熱気と興奮の中スタート!!

　アニメファンの熱気と興奮でいっぱいのイベントホール。『ときめき!! メイドカフェ』のダンスでアニレボがスタートすると、司会役で声優のディーン・レッドマンさんが「第１回めの参加者が5000人、２回めが8000人、去年が1万3000人でした。今年は２万人かな？」と呼びかけると歓声が沸きあがった。

　オープニング式典に出席した在バンクーバー日本国総領事岡田誠司氏も「Awesome！　アメージング！　これほど動員数のあるイベントはエキサイティングです」と祝辞を述べた。「子どものころ『マンガより本を読みなさい』と言われて育ちましたが、マンガは今では日本の文化。文化交流の強いツールです」とのスピーチに大きな拍手が沸いた。

　コスプレに身を包んだアニメファンはキャラクターのポスターやグッズを購入したり、声優との写真撮影、サイン会、公開インタビューほかゲームや試写、最終日にはKOTOKOさんのコンサートを楽しんだ。

英語で質疑応答浅川悠（あさかわ・ゆう）さん

　テレビアニメのデビューは1997年の『フォーチュン・クエストL』のパメラ役。アニメ『あずまんが大王』榊役やボーカロイド『巡音ルカ』のボイスキャストなどベテラン声優・ナレーターとして活躍する浅川悠さんは英語も堪能。公開インタビューではなめらかな発音の英語で答え、ファンからのリクエストで『Just be friends』を歌ってくれた。

　印象に残るキャラクターは『プリズムアーク』のシスター・ヘル役。「感情を爆発して入れ込めたのが楽しかったですね」

　デビュー当時は声優だけに徹するのが当たり前だったが、今ではアニメ、ゲーム、ナレーション、歌と幅広い技術が要求されるサバイバルの厳しい世界。そんなことも考えて、30歳過ぎて再び英会話の勉強を始めたという。

　オーディションで選ばれなかったキャラクターはと聞かれ、しばらく考えたあげく「You made me unhappy!」と笑い飛ばしたり、「Tim Hortonのティムビッツですか？ Too sweet like me. Ha Ha Ha」と、ユーモアにあふれたレスポンスでファンを楽しませてくれた。

熱血系の叫びも披露檜山修之（ひやま・のぶゆき）さん

　ベテラン声優、檜山修之さんの代表作はアニメ『勇者王ガオガイガー』（主役の獅子王凱役）。「この作品は日本におけるキング・オブ・ロボットアニメであり、僕の中のヒーロー集大成でした」

　「アニメは自分で役を作りあげていきますが、ビデオゲームはみなさんがキャラクターの一部になるということを前提に考えてやっています。アニメと違ってゲームのセリフはひとりでポツンと録音するので、とても淋しいです（笑）」

　ファンからセリフのリクエストを受けるたびに「目をつぶって役を思い浮かべてください。僕の顔を見ないでくださいね」と、セリフほか、有名な熱血系の叫びも披露。

　高校生の役も多くこなす檜山さんはもうすぐ48歳。「大人の渋い役もやりたいですね」とのこと。

魔法使いになりたくて高橋未奈美（たかはし・みなみ）さん

　「ハリーポッターが好きで魔法使いになりたくて、声優になれば魔法使いになれるのではないかと、大学のときから声優養成所に通っていました」と話す高橋未奈美さんは『金色のコルダ』の月森蓮が好きだったことから大学でドイツ語を専攻。月森蓮と同じように卒業前にはウィーンへ行ったという大のアニメ・ファン。

　アニメ『食戟（しょくげき）のソーマ』ではサブヒロインにあたる田所恵役、『変態王子と笑わない猫。』ゲーム『スタプラ！』など注目の若手声優。初めて海外でのイベントに参加して「アニメが好きな人がたくさんいて楽しいです」と話してくれた。

（取材　ルイーズ阿久沢）