天を舞うオーロラ。緑からピンクにと目の前で色を変える。
(Photo: Northern Tales Travel Services)


今年はどんなツアーが出ていますか?

忙しい人のために2泊3日からのツアーが出ています。ですが、3連泊するとオーロラ鑑賞確率は、なんと95%という統計も出ていますので、もし時間に余裕があるのなら、せっかくなので3泊4日のツアーをお勧めします。
ホテルに関しては、キッチン付きのホテルもあり、小さいお子様や年配の方がいるご家族からお友達同士での思い出旅行など、いろんなニーズに合わせてご用意しております。

 

ツアーに参加する魅力とは?

カナダにいると「オーロラは一生に一度は見ておきたい」という声を耳にする通り、実際にオーロラ鑑賞に行く人の多くが、オーロラ初体験です。経験豊かなスタッフがいることで、ガイドブックにない生の現地オーロラ鑑賞情報や観光名所を知ることができます。また極北に向かうので、旅行中は何かと天候が影響することがあります。その点、現地で困ったことがあった場合には旅行会社からのサポートがあるので安心できます。

 

体の芯からの感動を覚えると言うオーロラは一生の宝物になるだろう
(Photo: Northern Tales Travel Services)

 

個人手配 VS ツアー参加

個人手配の場合、ツアーで利用されていない格安ホテルやアクティビティーなどを自分の好みでアレンジできるのがいいですよね。ただ旅行会社のツアー内容と全く同じものを個人で手配し、同じ条件にするのであれば、ツアーを利用したほうが割安ですし、情報量にもかなりの差が出てくると思います。
またイエローナイフやホワイトホースなど小さな都市での移動は主に車となります。オーロラを鑑賞する際はダウンタウンでは明かりがオーロラを妨げるので郊外に行くことになるのですが、夜中に雪や氷に囲まれた林の中を、土地勘のない観光客が車に乗って行くのは、やはり不安です。それにただ暗闇に行けばオーロラが見えるというわけでもありません。たとえ幸運にもオーロラが観測できる場所まで行けたとしても、マイナス40度という環境になるため、暖を取る設備、防寒対策(ジャケットやパンツ、防寒用ブーツなど)などが必要になってきます。そういった細かい部分もすべて自分達でアレンジしたいと思われる方には、個人手配での旅行が向いていると思いますが、面倒だと思われる方にはツアーのほうが向いているでしょう。

 

 

イエローナイフ VS ホワイトホース

イエロー ナイフ派
少しでも鑑賞率をあげたい、オーロラ鑑賞をメインで楽しみたい、ご年配の方や小さなお子様と一緒のご家族には鑑賞施設が整ったイエローナイフがお勧めです。日本人のお客様が多いです。

ホワイトホース派
コストを抑えてリーズナブルに行きたい、別の都市でオーロラ経験があり2度目、3度目のオーロラ鑑賞、昼間はショッピングやレストランなど現地の生活を体験したい方にはお勧めです。

 

夜はオーロラ鑑賞、昼間は犬ぞりやスノーモービルといったアクティビティーで楽しみたい
(Photo: Northern Tales Travel Services)



経験者が語る! オーロラ鑑賞 生の声

◎実際に見に行かれて何が印象的でしたか?

  • 「カーテン状のピンク色のオーロラが見られたことです。遠くからぼんやりと流れてくる薄い緑色の煙が、濃い緑へと変化しながら近づいてきて、目の前でカーテンの様にたなびきながらピンク色に変化 していく様は忘れられないものになりました」

  • 「オーロラが天を舞うのを見たときは体の芯から感動しました」

  • 「オーロラが生き物のように動き、空から降るような爆発したオーロラを見ることができたことです

  • 「オーロラって動いて見えるんです。聞いてはいたのですが、実際に見ると感動します」

 

◎かなり北に行くので、日照時間が短いと思うのですが、日中はどうやって過ごしましたか?

  • 「深夜までオーロラ鑑賞になるので朝はゆっくり寝坊して昼から出発のオプショナルツアーに参加しました。冬ならではのアクティビティーである犬ぞりとスノーモービル体験は面白かったです」

  • 「スノーシューや、湖に穴を掘る釣り、またショッピング、市内観光(ノースウエスト準州州議事堂、プリンスオブウェールズ博物館、グレードバリアリーフ湖のアイスロード)に参加しました」

 

◎寒いのが苦手な人も多いと思うのですが、気候のほうはどうですか?

  • 「ツアーに防寒具が含まれていたので日中もそれを着て歩きました。町は小さいのであまり距離を歩かないですんだし、施設内などは 暖房設備が施されているので特に外以外で寒さを感じませんでした」

 

◎持って行ってよかったものはありますか?

  1. 5本指の手袋
    防寒具に手袋がありますがミトンタイプなので、指を使って何かしたいときは外す必要があります。5本指手袋をはめていれば、たまに外しても 素手をさらさなくて便利でした。指先が動くようなものをお勧めします。

  2. カメラ用具(ミニ三脚、高性能カメラなど)
    オーロラの撮影はシャッターを長く解放するので、固定して撮影しないとぶれることがあります。大きな三脚は施設で貸し出しもしているのですが 数に限りがありますし、デジタルカメラには大きすぎるので、デジカメ用の三脚(固定できたらOK)を 持って撮影していました。
    一眼レフカメラや、たとえ一眼でなくてもシャッタースピードが変えられるカメラはあれば重宝することでしょう。

  3. ジップロックバッグ
    防寒具にはポケットが付いているのですが、私の場合、荷物はすべてポケットに入れて参加したかったため、小物が濡れないようにとジップロックを 持参したら大活躍!大小揃えていきました。

  4. 味噌汁やカップラーメン
    寒い場所なのでやはり温かい汁物が食べたくなりました。インスタントのお味噌汁やカップラーメンは持っていって大正解でしたね。

 


 

■取材協力(アルファベット順)

 

HIS:www.his-canada.com

 

IACE:www.iace-canada.com

 

メープルファンツアーズ:www.maplefun.com/canada

 

Northern Tales Travel Services
www.auroraborealisyukon.com
www.northerntales.ca

 

スカイランドトラベル:www.skyland.ca

 


 

(取材:小林昌子 写真提供:Northern Tales Travel Services)

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。