2020年2月27日 第9号

 2月8日(土)公益財団法人日本漢字能力検定協会認定の漢字能力検定が、グラッドストーン日本語学園で実施された。当学園が海外準会場と認定されてから今年で18年目を迎えた。この検定は日本国内はもとより世界の日本語学校でも実施されている。日本国内で、高校や大学入試に有利であり、企業内でも受験を促しているところもあるようだ。海外の日本語学習者にとっては、日頃の学習成果を発揮する良い機会でもある。

 

 今回の受験者数は過去最多の116名となり、6教室に分かれて受験した。グレーターバンクーバーの日本語学習者、補習校生、大人まで様々な年齢の受験者が集まった。大人の受験者の中にはビクトリアやシアトルからの参加者もいた。

 検定前には、開始直前まで教室の外で参考書を開き学習する受験者の姿も見られた。

 2級から10級の受験者は試験開始15分前の午後3時45分に教室に入り、試験監督から詳しい説明があった後、検定に挑んだ。試験監督である職員は、検定の監督に関する詳しい手引きを頭に入れ、試験の流れや解答用紙の記入法など、細かな説明を受験者に対して行った。

 2級から7級までの試験時間は60分あり、2級、準2級、3級、4級には大人の受験者が多くみられた。前回5級に合格した学園生徒は、日本語能力試験N1でも合格し、今回日本の中学校在学レベルの漢字が出題される4級に挑戦していた。

 8級から10級までは40分間の試験時間で、中には早く問題を解き終える受験者も多かった。終了後、「よくできたと思う」と自信にあふれた声を聞くこともできた。

 この検定結果は後日送られ、次の学習に繋がるよう一問ごとの正誤が分かるため自分で確認と復習する事ができる。また、各設問ごと評価の他に個人成績、全受験者の平均点がグラフで表される。満点取得者には合格証書と共に満点賞が、親子、兄弟姉妹で合格した家族には家族賞が贈られる。合格証明書は、入試や就職の際の提出用書類となっている。

 年々親子で受験される家族が増え、子供の日本語学習を応援している様子が伺える。家族でのコミュニケーションが多くなると共に、日本語力の向上に役立つと思われる。

連絡先はグラッドストーン日本語学園 
電話(604)515ー0980まで

(記事提供 グラッドストーン日本語学園)

 

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