2020年1月23日 第4号

1月18日、ブリティッシュ・コロンビア州バーナビー市の日系文化センター・博物館で、桜楓会の年次総会と新年会が開かれた。約80人が出席した新年会では豪華なおせち弁当を堪能しつつ、クイズやエンターテイメントを楽しんだ。

 

羽鳥隆在バンクーバー日本国総領事(前列右から3人目)、児玉隆司領事(前列左端)、久保克己さん(前列右から2人目)、桑原誠也さん(前列右端)、大西眞雄さん(後列左)をはじめとする来賓と出席者のみなさん

 

おいしい食事を囲んで話も弾む

 年次総会では、昨年の活動内容の報告、会計報告、今年の活動予定などが発表された。会長の久保克己さんや副会長の大西眞雄さんといった役員の顔ぶれは昨年と変わらず、今年も充実した活動を目指す。

 新年会は大西さんが司会を担当し、最初に久保さんが開会のあいさつに立った。その中で、昨年10月末に火災によって焼失した沖縄県の首里城復興支援として募金箱を用意し、この新年会で寄付を募りたいと話した。寄付金は、バンクーバー沖縄太鼓を通してバンクーバー沖縄県友愛会に託され、復興支援金として役立てるということだ。

 続いて、羽鳥隆在バンクーバー日本国総領事があいさつし、新しい年が良い年となるように祈願した。また来年は自身が年男となるので、ぜひその際には皆さんとお祝いできたら良いと思うと話した。そして桜楓会の会長職の経験もあり、会の最年長のひとりでもある桑原誠也さんが今年も乾杯の音頭を取った。各人に配られたイズミヤ特製のおせち弁当や太巻きといなり寿司のセットはボリュームたっぷり。デザートにはおいしいケーキや、珍しい果物ドリアンも供された。

 

今年も素晴らしい年に

 桜楓会とその会員にまつわるトリビアクイズでは、難問にみごと全問正解を果たした3人が、在バンクーバー日本国総領事館から提供された日本酒を手にした。そして参加者のうち、子年生まれの5人のほか、新年会当日が誕生日という人に花の鉢植えが贈られた。参加者の厚意でドアプライズの賞品も十分に集まり、出席した人全員がなにがしかのギフトを受け取ることができた。

 新年会の数日前に降った大雪の影響で来られないメンバーもいたという沖縄太鼓の皆さん。今回は7人のメンバーが登場し、「ダイナミック琉球」などおなじみのナンバーを披露した。沖縄太鼓代表の花城正美さんは、演奏の合間のMCで首里城の歴史について触れ、沖縄の文化を伝える要であると話し、その復興支援への協力に深く感謝すると述べた。沖縄太鼓の力強い音と独特の掛け声は、新しい年の訪れを祝うめでたい場所にぴったりで、会場を大いに盛り上げた。今年の新年会も楽しい雰囲気の余韻が残るなか閉会した。

(取材 大島多紀子)

 

「果物の王様」ドリアンに対する反応は好き・嫌いさまざまといったところ?

 

華やかでダイナミックな沖縄太鼓の演奏

 

桜楓会トリビアクイズは笑いが起きる楽しい内容

 

首里城復興支援の募金箱

 

新年会にふさわしい豪華なお弁当

 

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。