2019年9月26日 第39号
7月31日に死去したゴードン門田氏(享年86)を偲ぶ会が、9月22日、ブリティッシュ・コロンビア州バーナビー市の日系文化センター・博物館で開かれた。
7月31日に死去したゴードン門田氏の遺影
日系カナダ人のリーダーとして多大な貢献をした門田氏は、ビジネスや観光業にも従事した。それを示すように、偲ぶ会には多方面から約500人が列席した。
門田氏が指導した法廷通訳講座の第一期生である安武優子さんが司会を務め「日系カナダ人が集まれる場所をというゴードンさんの夢が、2000年に日系プレースが開館して叶いました。この場所で偲ぶ会を持つことはふさわしいことだと思います」と述べた。
羽鳥隆在バンクーバー日本国総領事、日系プレース基金理事長・前日系文化センター・博物館理事長ロバート・バンノ氏、退職移住者の会であるバンクーバー桜楓会元会長の桑原誠也氏がスピーチをしたほか、元バンクーバー総領事で現在、在南スーダン日本国大使の岡田誠司氏と寧子夫人、全カナダ日系人協会会長ロレーン及川氏からの弔電が読み上げられた。門田氏は、第二次世界大戦中に日本に留まらざるをえなかった日系カナダ人の体験談など研究調査に貢献したことから、JICAプロジェクトの研究メンバーからも弔電が寄せられた。
1970年代初めに故大橋巨泉氏とOKギフトショップを共同設立。長年の友人でパートナーであった大橋寿々子氏が、カナダ大使館観光局の依頼でテレビで大橋氏がカナダを紹介したいきさつについて語った。それを受けるように、在カナダ日系ツアーオペレーター協会会長の向井恒次郎氏が、門田氏が業界の礎を築いたと述べた。
「これからも皆様のお力で日系コミュニティーを盛り立てていっていただけたら主人も喜ぶことと思います」という門田享子夫人のメッセージに続き、娘のアーチャー綾子さんが、門田氏が左の胸ポケットに入れていたメモについてのエピソードを語った。また日系プレースが門田氏にとっていかに大切であったかを述べ、偲ぶ会の実行委員に謝辞を述べた。
(取材 ルイーズ阿久沢)
約500人が列席