2019年9月12日 第37号
8月最終週の26日から30日の1週間、グラッドストーン日本語学園のサマースクールが行われ、毎日、幼稚園から小学科4年生までの子どもたち62名が日本の文化に触れあいながら日本語学習を行った。
アンパンマン音頭で盆踊り(夏祭り)
制作活動では、でんでん太鼓や万華鏡、けん玉など、廃材を利用して、日本ならではのおもちゃを作ったり、ある日の昼食では、手巻き寿司を作って食べたりもした。
今年度のサマースクールの目玉は、日本の夏祭りを子どもたちに味わってもらおうと、教員やボランティア総出で屋台を5教室に設置し、子どもたちは自分たちで作った紙のお金やお財布を大切に首からぶら下げて、日本の遊びをそれぞれの屋台で楽しむという趣旨だった。屋台には、ヨーヨー釣り・魚釣り・コイン落とし・宝釣り・輪投げ・ボーリング・的当て・手作りポップコーンなどがあり、小学生の子どもたちは、屋台のゲームで遊ぶだけでなく、屋台の店員にもなって、小さな子供たちにゲームの説明をしたり、お金をお客さんからもらったりして、上手に日本語を使って子どもたち同士で会話をするなど日本語の学習にも大いに役立つ一幕となった。お祭りの後には、「楽しかった。また、お祭りやるの?」「おもしろかった」「明日もやろうよ」「1等とったよ」「3等で、このおもちゃをもらったよ」と、満足げな顔や、屋台で買ったポップコーンを頬張り「もっとポップコーン買いたかったな」と、思い出話をする子どもたちの言葉がとても印象的だった。
また、夏祭りと言ったら盆踊り。学園では毎年恒例となった「アンパンマン音頭」の曲に合わせて、子どもたちは甚平や浴衣、はっぴを着て、元気よく盆踊りを踊った。
さらに、子どもたち手作りのうちわをあおぎながら「ワッショイ、ワッショイ」と、かけ声をかけると、おみこしを担ぐ子どもたちは威勢よく、おみこしを上下に振り、みんな汗をかきながら夏を楽しんでいる様子だった。
そして、学園の高等科の生徒数名と、学園外からのボランティアの方々にも来て頂き、子どもたちと楽しく遊んだり、制作の手助けをしてくれたり、それだけでなく昼食の準備や後片付けまで、様々な場面で大活躍して下さった。
夏休み最後の暑い一週間、子どもたちは元気に過ごし、最終日にはお土産をもらって、大満足なサマースクールとなった。
(記事提供 グラッドストーン日本語学園)
手巻き寿司を食べる子どもたち
飾りのちょうちん作り(夏祭り)
魚釣り(夏祭り)
ヨーヨー釣り(夏祭り)
コイン落とし(夏祭り)