2019年8月1日 第31号

きらきら光る海を背景に、花柄ドレスやアロハシャツが揺れる。7月26日、バンクーバー市内の野外ステージ『キツラノ・ショーボート』に出演したフラダンス・グループ『ワイレレ・ワイワイ』。移り変わる夕暮れ時の景色とともに、豪華なステージを展開した。

 

全員で『アロハ・マハロ(アイラブユー&サンキュー)』。夕焼けのあとに雨雲が広がりドラマチックな光景の中、エンディングを盛り上げた

 

アロハ・スピリットを感じて

 今年はメンバーのリサさんが歌うハワイアン・ソングほか、ウクレレ・バンド『バナナ・ブレッド』、さくらシンガーズより3人が『アロハ・オエ』でゲスト出演し、多くの日本人が会場に足を運んだ。中島有二郎さんのギター演奏で全5曲をハワイ語で歌ったリサさんは「ハワイの人はアロハ!と挨拶して、人とのコミュニケーションを大切にします。みなさんにもアロハ・スピリットを感じてもらいたい」と笑顔で語りかけた。

 ショーボート出演12年めの『ワイレレ・ワイワイ』からは、総勢44人のメンバーが出演。正装で踊る古典フラ『カヒコ』では、ヨシ先生と安達みどりさんがひょうたんをくりぬいた打楽器イプヘケで伴奏を。5チームが現代フラの『アウアナ』で、神や自然への感謝と愛を表現すると、客席にも踊る喜びが伝わってくる。楽器ウリウリを持った踊りや、鮮やかな色の衣装で目を楽しませてくれた。

 最後にオリジナル曲『アロハ・マハロ(アイラブユー&サンキュー)』で盛り上げたハワイアン・ナイト。素敵な夏の夜を演出したアロハ・スピリットに、マハロ!

(取材 ルイーズ阿久沢)

 

中島有二郎さんのギター伴奏とともに、ウクレレを弾きながらハワイアン・ソングをハワイ語で歌ったリサさん。音響装置の不具合も笑顔でかわすエンターテイナー!

 

シダの飾りをつけて正装で踊る古典フラ『カヒコ』

 

パープルドレスに身を包み、古き良き時代のハワイに思いを寄せる熟女パワーに拍手が

 

手拍子はもちろん、スカートのすそをひるがえすたびに歓声が

 

有名なラブソング『ケ・アロハ』

 

ヨシ先生のワンポイント・レッスン。観客もいっしょに山や波、花を表すしぐさを。『ワイレレ・ワイワイ』は病院や養老施設への訪問、イベント参加、5つのコミュニティーセンターでフラ教室を開いて活動の場を広げている

 

家族のことを歌ったスローソング

 

ウクレレとさわやかなハーモニーの『バナナ・ブレッド』

 

さくらシンガーズより中村みゆきさん、中堀待子さん、早風美樹さんが『アロハ・オエ』(左から)

 

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