2019年5月2日 第18号

前週ホームでようやく今季初白星をあげたホワイトキャップス。ホーム2連勝を狙うこの日は、フィラデルフィア・ユニオンをBCプレースに迎えた。

 

4月17日の試合後、今季初勝利にガッツポーズを見せるこの日のMan of the Matchアドナン(#53)(Photo by Preston Yip)

 

4月27日 (BCプレース:17,835)
バンクーバー・ホワイトキャップスFC 1―1 フィラデルフィア・ユニオン

 

 前半序盤にホワイトキャップスは決定的なチャンスを生かせなかったが41分、DFアドナン(#53)のコーナーキックから中央にいたDFヘンリー(#2)がヘッドで合わせて先取。1-0で折り返した。54分にもMFレイナ(#29)がゴールしたが、オフサイドを取られ幻のゴールに。66分にキャップスDFのパスで相手に得点を許し1-1の同点とされ、そのまま引き分けた。

 

痛恨のミスで白星逃す

 この日はホワイトキャップスが常に押す展開。前半にコーナーキックからのセットプレーで、1-0とリード。後半に入ってからもホワイトキャップスが押す展開が続いた。

 しかし66分。中盤でパスをクリアしようとキャップスDFアドナン(#52)が、味方ディフェンダーに向けて放ったパスがユニオンFWモンテロに取られ、そのままゴールを決められ同点に。クリアミスによる痛い失点となった。

 同点となってからもホワイトキャップスに何度も得点好機があったが、勝ちにつながる1点は遠かった。結局この日も引き分けに終わり、1勝5敗3分。勝ち点は1ポイント伸ばし6とした。

 

もがくホワイトキャップス、まだまだ白星遠く

 ホワイトキャップスは今季ここまで、なかなか勝ち星に恵まれずに苦しんでいる。開幕当初から厳しいシーズンとなることは予想されていたが、ここまで白星から遠ざかるとは想像していなかった。

 これで9試合を終了し、1勝5敗3分、勝ち点6と西カンファレンス11位に沈んでいる。昨季から監督をはじめ、選手もほとんど入れ替わり新生ホワイトキャップスの船出はなかなか厳しい。

 それでも徐々に失点が減り、4月17日ホームに西の首位ロサンゼルス・フットボールクラブ(LAFC)を迎えての1戦では1-0で辛勝。待望の白星を挙げた。

 20日アウェーでのオーランド・シティSC戦では勝てなかったものの0-1と失点を最小限に抑えた。ホーム2連勝を狙ったこの日も守り切るかに思えたが、中盤での痛い守りのミスが響いての引き分けとなった。それでも試合内容は悪くなかった。

 ドスサントス監督は「90分間勝てる試合をしたが、勝てなかったことに非常にいらだちを感じる」と語った。選手たちはよくやった「得点できるチャンスは十分にあった」と振り返った。ディフェンスに関しても失点につながるプレー以外は相手にほとんど大きなチャンスを与えなかったと称賛した。だからこそ勝てなかったことに「非常にがっかりしている。選手たちは勝ちに等しいプレーをした」と感情を抑えながら語った。ここまでチームは思った方向に成長している、ただ攻撃をもっとしっかりとする必要があると語った。

 

5月のホームゲーム

 5月はホームで4試合が予定されている。ホームのファンの前でいつ2勝目を披露できるか。そろそろ勝ち星を期待したいところだ。

 

5月のホームゲーム
5月10日(金)7pm ポートランド・ティンバーズ戦
5月15日(水)7pm アトランタ・ユナイテッドFC戦
5月25日(土)4pm FCダラス戦
5月31日(金)7pm トロントFC戦

(取材 三島直美)

 

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