2019年3月7日 第10号

3月10日、11日、ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー市BCプレースで開催されるワールドラグビー・セブンズシリーズカナダ大会(カナダセブンズ)に出場する日本代表チーム選手13名とスタッフ7名がバンクーバー市のSt.Augustine's小学校を3月5日に訪問した。これは、大会に出場する各国の代表チームが地元の小学校やコミュニティセンターを訪れ、子供たちにラグビーの魅力や楽しさを伝える取り組みの一環。

 

選手、スタッフ、生徒みんな一緒に記念撮影

 

 St.Augustine's小学校のグレード6、7の12歳、13歳の生徒約50名が参加。選手たちの自己紹介のあと、まず副島(そえじま)主将から日本代表ジャージを学校へプレゼント。その後、校庭に出て2つの大きなグループに分け、ゲームを開始。副島、小澤両主将が指導するグループでは、ボールを使った鬼ごっごや腰に付けたテープを取るゲーム、藤田選手が指導するグループでは主にラグビーボールを仲間にパスする速さを競うゲームが行われた。日本選手も汗だくになってゲームに参加し、「子供たちは元気が良くとても楽しく、子供たちにエネルギーをたくさんもらえて、週末の試合に臨めます」とゲーム後にコメント。 記念のグループ写真を撮ったあと、体育館に戻り質問コーナーが設けられ、生徒から「何歳からラグビーを始めたのですか?」、「よくある怪我は?」、「効果的な練習は?」などの質問に、高校生からラグビーを始めたという選手が多く、すり傷はよくあること、一番簡単だけど重要なのは腕立て伏せかもしれません、などの回答があり、練習方法を質問した生徒のMIAさんと、野口選手の腕立て伏せ競争が即興で行われ、大いに盛り上がった。

 最後のサイン会では、どの選手の前にも長蛇の列が並び、覚えたての日本語「ありがとう」と口にした生徒も多かったのが印象的だった。

 岩淵ヘッドコーチは「今年は日本でラグビーワールドカップが開かれ、来年の東京五輪ではラグビー7人制も種目のひとつ。そんな中、今回日本チームがこのセブンズのワールドシリーズに復帰でき、とてもうれしく思っています。このチームは転戦を重ねるうちに、力も付けてきましたので、ぜひこの週末見に来て応援していただけるとうれしいです」と語った。

(取材・撮影 斉藤光一)

 

副島主将から小学校へ日本代表ジャージをプレゼント

 

藤田選手からゲームの説明を聞く生徒たち

 

ゲームの合間にキックパスをし合う副島主将と生徒

 

腰に付けたリボンテープを取り合うゲーム

 

体育館で質問コーナー

 

健闘を称え合う野口選手と生徒のMIAさん

 

サイン会はどの選手の前も長蛇の列

 

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