2018年11月1日 第44号

BC州リッチモンド市スティーブストン日本語学校に、10月中旬、うれしいビッグニュースが届けられた。『iPad』を11台、G&Fフィナンシャル・グループから贈呈されたのだった。同グループは、常に地域社会の振興、なかでも教育環境に強い関心を持ち支援活動を行ってきた。今回は、多文化の人々が暮らすこの地域にあって、さまざまなコミュニティ活動の中心的な役割を担ってきたスティーブストン日本語学校が選ばれた。英語を中心に多民族それぞれの母国語を日常的に使い学び、さらに日本語を学ぶ生徒たちにとって、iPadの使用がいかに効率的で、楽しい学習の手助けとなるか、また、将来ますますの高度な情報化社会を切り開く人材育成のためのツールとして使いこなしていくか…10月23日から授業に取り入れはじめられ、生徒たちのよろこぶ姿、iPadへの馴染みの良さをみると、大きな期待を寄せずにはいられない。

 

よろこぶ6年生クラスの生徒と飯田雅美先生

 

G&Fフィナンシャル・グループ・ファンデーションからのメッセージ

 G&Fフィナンシャル・グループは、教育の重要さを理解し、コミュニティに持続的な影響力を与える機会を求めています。活気に満ちたコミュニティとは、多様性があることだと理解しているので、ここリッチモンド市で、日本のヘリテージの継続に努力されている団体の力になりたいと思っています。また、我々は、常に新しいテクノロジーを取り入れ、その正しい使い方を理解しています。まさに、iPadを教育現場で活用することは、学習のやり方を前進し、向上させることになります。

 

日本人が初めて足を踏み入れた場、スティーブストン

 1888年(明治21年)、和歌山県三尾村の漁師、工野儀兵衛が初めてこの地に足を踏み入れたのが、カナダ移民の始まりであった。その後に続いた人々によってコミュニティが形成され、1906年には、日本語学校は日本人移民の人々の心のよりどころの場として、また、子どもたちに日本の文字、文化を忘れないための日本語教育の場として、スティーブストン日本人病院やキリスト教会で始められた。そして、1992年、スティーブストン・コミュニティ・センター内の日加文化センター内に現在の日本語学校が建てられた。ここで学ぶ生徒は、日系人ばかりではなく多文化の子弟がまじり、今や、当日本語学校が中心的な存在となり、さまざまなコミュニティ活動を行っている。そうしたことが、G&Fフィナンシャル・グループに認められたのだろう。

 

iPadにスッと馴染むデジタル社会の子どもたち

 導入前には、その活用法についてさまざまな可能性や問題点などがスティーブストン日本語学校教職員によって検討された。「日本語の書き方や発音を教科書と併用して、映像や音声でリアルに、テンポよく学べる」、「日本のビデオや音楽、食べ物、アート、歴史などをウェブサイトで学べる」、「Eメールを使って日本のペンパルとの交流」、「教師にとっては、教え方の幅を広げることができる」など、多くの可能性が見出されていた。実際に10月23日に初めて授業に使われたが、担当教師の豊田真子先生は「これまで手作りの教材などを使っていましたが、iPadに代えることで多種多様、多数のケースを提示し教えることができるし、生徒もテンポよく答えてくれていました。生徒たちは大よろこびで、すんなり馴染んでいましたが、むしろ、教師のほうが使い方について勉強しなければ…」と語っていた。

(取材 笹川守)

 

自由自在に使いこなす4年生クラスの生徒と久保田琴美先生

 

さすがにデジタル時代の申し子。すんなり馴染むシニアクラスの生徒たちと豊田真子先生

 

贈られたiPadを手によろこびを噛みしめる鈴木知子校長先生

 

 

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