2018年10月4日 第40号

今年度も大槻義彦教授の「サイエンスカフェ」が7月から行われた。月2回、計6回開かれ、科学を専攻している大学生なども参加して、大盛況のうちに終了した。

 

大槻義彦教授

 

 この「サイエンスカフェ」はコーヒーを飲みながら大槻教授と科学をやさしく語ろうという趣旨で、7月〜9月の間、バンクーバーの矢野アカデミーで行われている。今年で三年目を迎え、常連メンバーが7〜8名おり、その級長を務める河田叡治さんがこのようなコメントを述べている。

 「このサイエンスカフェは夏場をバンクーバーで過ごされている大槻義彦早稲田大学名誉教授が、2016年からダウンタウンにある矢野アカデミーを会場に、土曜日午後1時から3時までの予定で始められたものです。名前の通り10名から15名程度の人が用意されたお菓子や飲み物を口にしながら、毎回事前にアナウンスされたテーマに関する大槻先生のプレゼンテーションを約1時間拝聴し、その後同じく約1時間質疑応答や討論を行っています。前年度までは科学全般と社会との関わりを論ずるのに適した、相対性理論とか量子論等大きなテーマ設定でしたが、今年度はより具体的なテーマ(エントロピー、4次元空間、光格子時計、セルロースナノファイバー、超伝導、中性子星)について、掘り下げたプレゼンテーションが行われました。その結果プレゼンの内容も物理の専門的知識が無いとなかなか理解するのに骨が折れるものが多かったです。また今年は山下修一氏や高久英輔氏による特別講演もあり、非常に充実した年度でした」

 落語が趣味の先生は,参加者の表情を常に伺いながら,笑いを交えて分かりやすく説明され、参加者の知的好奇心を大いに刺激して、今年度もとても有意義な「サイエンスカフェ」となった。

 そして、9月15日の最終回の後、打ち上げ会を「小雪」で行った。1回目参加のバンクーバー新報、津田社長も駆けつけ、いろいろなテーマや話題に花が咲き、来年度の更なる期待の高まりを感じながら、ほろ酔い気分の一本締めで締めくくった。

 

◎ 大槻教授のブログ 「大槻義彦の叫び、カラ騒ぎ」 https://blogs.yahoo.co.jp/otsuki1936

(記事・写真提供 矢野修三)

 

サイエンスカフェの様子

 

記念撮影

 

最終日、打ち上げの席で

 

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。