2018年8月23日 第34号

MLS人気チームNYレッドブルズをホームに迎え、BCプレースは満員のファンで埋まった。

試合は、一度は逆転に成功したホワイトキャップスだったが、試合終了間際に同点に追いつかれ、引き分けた。

 

元ホワイトキャップスDFパーカー(#26:中央)とこの日2ゴールを決めたDFワストン(#4)のゴール前での攻防。(Photo by Preston Yip)

 

8月18日(BCプレース:22,120)
バンクーバー・ホワイトキャップスFC 2―2 NYレッドブルズ

 

90分に失点、惜しくも引き分け

 勝利は目の前だったが惜しくも引き分けた。試合開始早々の5分に先制され、嫌なムードとなった流れを断ち切ったのはキャプテンDFワストン(#4)。前半終了間際42分に、この日好調だったMFレイナ(#29)のコーナーキックを直接ヘッドで押し込んだ。ロスタイムに入り、ゴール前の攻防で危ない場面があったが、なんとか死守。前半を同点で終えた。

 さらに後半、60分。またしてもワストンがコーナーキックのチャンスから直接ゴールするヘッドを決め、キャプテンの2ゴールでホワイトキャップスは逆転に成功した。しかし勝利をつかみかけた試合終了間際、NYレッドブルズのフリーキックからの攻撃を守り切れず同点に。つかみかけた白星を落とした。

 ロビンソン監督は試合後、NYレッドブルズの最後のフリーキックは審判の判定が間違っていたと指摘したものの、「チームはもう少しディフェンスを改善する必要がある」と反省を口にした。選手たちは特に後半はよくやったが、前半はかなりまずいプレーが目立った、同点で前半を折り返せたのはラッキーだったと語った。

 8月はこれで1勝2分。カナディアン・チャンピオンシップ決勝戦2試合が組み込まれた厳しいスケジュールで、なんとか負けなしで持ちこたえている。ただレギュラーシーズンは25試合を終え、9勝9敗7分、勝ち点が伸びず34で、西カンファレンス8位に順位を落とした。

 残り試合は9試合。プレーオフ圏内の6位以内まで勝ち点3と厳しい状況に追い込まれた。

 

カナディアン・チャンピオンシップはトロントで大敗

 カナダのクラブチーム1位を決めるカナディアン・チャンピオンシップ決勝第2戦がトロントで行われた。今年の決勝は2年連続のトロントFCと2年ぶりのホワイトキャップスの対戦。

 第1戦はバンクーバーで8日に行われた。ホワイトキャップスがPKのチャンスで先制ゴールし流れをつかみかけたが、MFフィリペ(#8)へのレッドカードでいきなり不利な状況に追い込まれた。それでも後半には途中出場したFWハタード(#19)がゴールを決め再びリード。ロスタイムに入り、もう誰もが勝利を確信した頃、ホワイトキャップスDFヘンリー(#2)がクリアミスでオウンゴール。結局2‐2と引き分けた。

 第2戦は、そんな後味の悪い雰囲気を抱えたままでのトロント入りとなった。前半、39分にトロントのアルティドーレが先取点を決めると、トロントはゴールラッシュ。結局アルティドーレのハットトリックを含む5得点で圧勝。ホワイトキャップスは2点を返すのが精一杯だった。

 ボヤジャーズ杯は今年もトロントが獲得。3年連続カナディアン・チャンピオンシップ優勝を決め、CONCACAF(北中米カリブ海サッカー連盟)チャンピオンズリーグ出場権を獲得した。

 ホワイトキャップスは2016年にも決勝でトロントに敗れている。

 

9月のホームゲーム
次のホームゲームは9月。3試合が予定されている。
9月 1日 (土)7pm  サンノゼ・アースクエイク戦
9月15日 (土)7pm  シアトル・サウンダーズ戦
9月23日 (土)4pm  FCダラス戦

 

 

 

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これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。