2018年7月12日 第28号

ホテルスパ業界で日本最大級のネットワークを持つクレドインターナショナル(以下クレド)が、日本のアパホテル系列であるコースト・コール・ハーバー・ホテル・バイ・アパで、SANATIO SPAをオープンした。6月27日、同ホテルにてオープニングレセプションが開かれ、ホスピタリティ業、リラクゼーション業、コンサルタント業、飲食業などを中心とした約40人のゲストが招待された。

 

左から、クレドインターナショナル代表取締役の白井浩一さん、SANATIO SPAジェネラルマネジャーのマッケイ美佳さん、セラピストの下辻諒子さん、高瀬桃子さん、恩納鮎子さん、(株)プラチナスペース代表取締役の重松隆さん

 

日本の「おもてなし」を世界に

 SANATIO SPAは、クレドが運営する和をコンセプトとした「庵スパ」の姉妹店。韓国や台湾にも展開しており、バンクーバーが北米初進出となる。オープニングレセプションの会場には、箏奏者のヴィ・アンさんによる美しい箏の音色が響くなか、招待客が軽食や飲み物を楽しみながら歓談。ゆったりと優雅な雰囲気は、極上の時間を提供するスパのコンセプトをそのまま表現しているようだった。

 スパ店内には4畳半の畳のスペースが設けられており、この日は裏千家茶道講師高橋恭子さんが二席設け、レセプションの招待客など12人に呈茶した。お茶会ほどの堅苦しさもなく、リラックスした雰囲気で亭主を務めた高橋さんが客と和やかに会話する様子も見られた。

 

日本の高いトリートメント技術を堪能

 SANATIO SPAバンクーバー店は、ジェネラルマネージャーのマッケイ美佳さんはじめ、セラピストは全員日本人。日本の高いトリートメント技術と、日本人ならではのきめ細やかなサービスが、バンクーバーで体験できるようになる。クレドの代表取締役である白井浩一さんも、バンクーバー店オープンに際し来加、今後も北米に限らず世界各地での店舗展開を目指していると意欲的だ。また、アパホテルをはじめ、多数のホテル内装や改装を手掛けている株式会社プラチナスペースの代表取締役の重松隆さんは、バンクーバーにも拠点を置き海外進出の足がかりとする考えだ。白井さんと重松さんは、マッケイさんと共にSANATIO SPAのオープンと運営にも関わっているという。

 日本でマッサージやフェイシャルトリートメントなどの技術を学んだというマッケイさん。ここバンクーバー店については、「内装など全て和の雰囲気を中心に考えてデザインされています。レセプションには掘りごたつ風のベンチシートを置いていますし、オープンスペースが必要でしたので4畳半の畳のエリアを設えました」と説明する。この畳エリアではマッサージなどの施術も行うそうだが、茶道など日本の文化を紹介する催し物を開くことも考えているという。「日本人のセラピストによる施術、接客を通して、日本のおもてなしの心を表現した和風のスパを、バンクーバーで展開していきたいと思っています」。

 同店で提供するのは、ディープ・ティッシュー・マッサージや日本の整体技術を取り入れたボディマッサージ、ホットストーンを使用したリラックス効果の高いマッサージなど。日本のスキンケア製品を使用するフェイシャルトリートメントや、小顔になる効果が期待できるソフトコルギといったマッサージ技術も取り入れている。スパというと女性専用というイメージもあるが、こちらSANATIO SPAでは男性ももちろん利用できる。忙しい日常の中、少し贅沢なリラックスできる時間を持つのも良さそうだ。

 

SANATIO SPA
住所 #300-1180 W. Hastings St., Vancouver
電話 604-620-0705
メール This email address is being protected from spambots. You need JavaScript enabled to view it.
営業時間 月-土 午前10時〜午後8時 日曜日 午前11時〜午後5時
完全予約制

(取材 大島多紀子)

 

裏千家茶道講師の高橋恭子さんによる呈茶。スパ店内の畳スペースで行われた

 

和の雰囲気たっぷりのスパルーム

 

オープニングレセプションの様子

 

 

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