2018年6月21日 第25号

6月7日、バンクーバー市の日系人合同教会において食都神戸の食品体験会および親睦会が神戸国際クラブ(KIC)主催で開催された。神戸市経済観光局より安原潤氏、同農政部より岩藤勝彦氏、神戸市国際課より玉田秀之氏、JA兵庫六甲より児玉充弘氏、また神戸にゆかりのある方々が50名ほど集い盛会となった。

 

神戸市より訪れた4名。シアトルからアムトラックでバンクーバー入りし、この後ポートランドへ。西海岸一帯で神戸の食の可能性を探る

 

 今回来加された目的は3つ。1つ目は神戸の面積の3分の1が農地であることから、農作物を育てるのに適した土地であり、神戸の食を広めたいということ。2つ目は北米での販売を開拓・強化するための視察。3つ目はたくさんある神戸の観光農園を、外国人客にも訪れて収穫体験をしてもらいたいというPRで、これはサンフランシスコやポートランドが食を観光の柱の一つとして成功していることを参考にしてい るのだそう。

 安原氏のプレゼンテーションでは神戸市の恵まれた立地についてや、早くから開港したことで様々な食文化が発達した背景、神戸ビーフのみならず、お米、灘五郷の日本酒、神戸ワイン、無花果や梨、苺などの果物、いかなごや高級海苔などがあり、市役所近辺では毎週ファーマーズマーケットを開催していることや、スローフード発祥の地であるイタリアでの活動などについても紹介された。

 4種類のお酒の試飲が行われ、参加者の持ち寄ったポットラック形式の親睦会では出身地の話や現在の神戸の状況などを語り合い、それぞれに盛り上がったようだった。

 

神戸市の取り組みについて

Gastropolis Kobe(食都神戸2020について)
http://www.gastropoliskobe.org(日本語・英語)

ハーベスト神戸 - アーバンアグリツーリズム
http://harvestkobe.jp/ (日本語・英語・中国語・韓国語・タイ語)

JA兵庫六甲
http://www.jarokko.or.jp/(日本語のみ)

Eat Local Kobe - 神戸に暮らし、ローカルを食べる。
http://eatlocalkobe.org(日本語のみ)

神戸国際クラブ(KIC)バンクーバー支部
https://www.facebook.com/groups/143538499718889/

(記事提供 木田繭さん)

 

お土産には神戸の苺をパウダーにして練り込んだ洋菓子やお米、農産物を使ったフリーズドライの味噌汁など

 

予想を上回る参加者の前でプロジェクトについて説明する神戸市の安原氏

 

話に聞き入る参加者の皆さん

 

参加者持ち寄りの料理も種類が多く華やか

 

販売ルートが開拓されることに期待

 

試飲4種類の中には2年連続ノーベル賞授賞式で使用された神戸酒心館の『福寿 純米吟醸』も。受賞した山中伸弥教授が地元神戸大学出身だったことがきっかけ

 

 

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。