2018年1月18日 第3号

1月10日、ブリティッシュ・コロンビア州バーナビー市の日系文化センター・博物館で、桜楓会による恒例の新年会が催された。87人の出席者がおいしいお節弁当を楽しみながら歓談し、ポリネシアンダンスのショーで盛り上がった。

 

おいしい食事と共に会話が弾む

 

新年をにぎやかに祝う

 当日はまず2017年度の総会が行われ、活動や会計の報告、2018年度の行事予定などが発表された。会長職2期目(会期2年)の久保克己さんが任期の残り1年を務める他、8人の役員が中心となって、今年も会員に楽しんでもらえる企画を実行していく考えだ。桜楓会は、バンクーバーとその近郊に住む日本人退職者を中心とする会で、現在約200人の会員がいる。年間を通して楽しい行事や役に立つセミナーなどを行い、会員同士の親睦を深めている。

 新年会では大西眞雄さんが司会進行を務めた。来賓として招かれていた岡井朝子在バンクーバー日本国総領事は公務の都合で出席できず、夫君の岡井知明氏が出席した。会の冒頭で橘田宣夫さんが新年のお祝いを述べて乾杯の音頭を取った後、豪華な内容のイズミヤ特製お節弁当を楽しみながら歓談の時間へ。多くの人がテーブル間を行き交って挨拶しあうなど、話が弾む様子が見受けられた。年男・年女にあたる人たちにミニバラの鉢植えが贈られた後は、ドアプライズの発表。ワイン、日本酒、ギフトカードなどさまざまな賞品をラッキーな当選者が手にした。

 

素晴らしいショーも堪能

 今年のエンターテイメントは、ポール・タバイ・ラッタ・ポリネシアン・ダンサーズによるポリネシアンダンスショー。ポリネシアンダンスの講師として47年もの実績を持つポールさんは、舞台監督や振り付けもこなすという。アメリカ、日本、ヨーロッパでも公演を行っているという実力派だ。カナダではなかなか見る機会のないポリネシアンダンスは見ごたえ抜群。5人のダンサーがハワイ、タヒチ、ニュージーランドなどの音楽と踊りを披露すると、会場が一気にトロピカルな雰囲気になった。それほど長くはない公演時間にもかかわらず、曲に合わせて衣装を替え、楽器や小道具も揃えた本格的なショーに、みな惹きつけられた。観客も参加してフラダンスを踊る体験コーナーでは、少し緊張しながらも楽しそうに参加する姿に大きな拍手が贈られた。公演後には、ダンサーたちが会場の人たちと気さくに記念写真撮影に応じていた。

 おいしい食事に楽しい会話、華やかなショーを満喫し、新年のスタートにふさわしい和やかで明るい雰囲気に満ちた会となった。

(取材 大島多紀子)

 

乾杯の音頭を取った橘田宣夫さん

 

会場の皆さんも参加してダンスに挑戦。先頭で教えているのはポール・タバイ・ラッタさん

 

いろいろな地域の踊りと歌を披露。さまざまな衣装を見るのも楽しい

 

7歳の踊り手さんには「かわいい!」の声が飛んだ。公演後の写真撮影でも大人気

 

 

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