2018年1月11日 第2号
スティーブストン空手クラブ主催の2年毎のマスターズセミナーが12月16日〜17日の両日、リッチモンド市のスティーブストン武道館で行われた。
参加者写真
組手は今回4度目の来加となった今井謙一氏(大阪浪速高教諭)。自身が指導する浪速中学空手道部は全日本選手権2011年〜2017年と6連覇中。浪速高校も春の選抜3連覇中でインターハイも5回制覇。現世界Jr.チャンピオン、またOBにはSr.世界チャンピオン等を輩出。東京オリンピックに向けて、全日本ナショナルチームコーチとして多忙な中での指導となった。形はカナダ空手界で唯一の世界選手権メダリストで、コモンウェルスゲームズ金メダリストの打揚寿英氏(スティーブストン空手クラブ)が、剛柔流の最高形スーパーリンペイを分かりやすく指導。受講者は今年のJr.パンアメリカン優勝者がテキサスから、また他流派、他会派のメンバーがカルガリー(5名)、シアトル(5名)等から、総勢約60数名集まった。
今回はセミナー日程公示後、僅か3日間で定員オーバー。剛柔流のみならず松涛館流、糸東流のメンバー指導者や現役選手が馳せ参じた。今井氏は引退して15年経っても未だ衰えぬ技のスピード、パワー、技術論を惜しみなく披露、参加者から驚愕の声が上がりぱなっしの2日間だった。理論的、技術的に分かり易く、世界最高の技を参加者は学んだ。
今回参加したメンバーのカーターダウッドさん(AB州)は来年6月に浪速高校空手部への短期留学が決まった。
今井謙一氏談---学生時代、コーチの打揚猛先輩が帰国の度に丁寧に指導して頂き大変勉強になりました。現全日本ナショナルチームには同校OBとして元世界チャンピオン中野秀人先輩(組手コーチ、2011年のスティーブストンセミナー指導)、と私の2名が入っています。今回は滞在僅か5日間でしたが次回はもう少しゆっくりしたいと思います。セミナー受講者の基本、技術、それに道を重んじる礼儀に感心しました。ここ数年、打揚先生を通して毎年カナダやUSAの高校生が浪速高校の生徒宅に宿泊し、インターハイ前の練習に参加してくれています。私の生徒たちにも刺激になっております。(天理大学体育学部卒。全空連(JKF)6段。ワールドゲームス組手チャンピオン)
(記事 / 写真提供 スティーブストン空手クラブ 何幹煕さん)
形 スーパーリンペイ
カーター ダウッドさん(AB州)
打揚寿英(左)、今井謙一(右)両氏