2017年10月12日 第41号

日本のカジュアルブランド「ユニクロ」が、ついにメトロバンクーバーにオープンした。10月6日午前10時。待ちに待ったバンクーバーでのオープンに朝から長蛇の列となった。

オープンしたのはメトロタウン内メトロポリス。1階と2階にまたがる約600坪(約2000平方メートル)の広い売り場面積には、ユニクロの主力商品が整然と並べられていた。

 

獺祭の樽酒で鏡割り。左から、バンクーバーユニクロ・アンバサダーのハンロン氏、イバンホ・ケンブリッジ・リテール社長シロイ氏、ファースト・リテーリング・グローバルクリエイティブ社長ジェイ氏、柳井会長、岡井総領事、アンバサダーのサレヒ氏

 

待望のバンクーバー店オープンをファンに感謝

 前日に行われたプレオープニングのセレモニーでは、ユニクロの親会社、株式会社ファーストリテーリング代表取締役会長兼社長 柳井正氏が「やっとやっとバンクーバーにオープンしました」とあいさつ。「バンクーバーにオープンできたことは私の喜びであります」と満面の笑みで語った。

 ユニクロカナダは2015年1月に設立。2016年8月25日にカナダ1号店をトロント市にオープンし、すでに同市で2店舗を展開。バンクーバー店は3店舗目となる。 柳井会長は「バンクーバーにはいつオープンするんですか、という問い合わせが非常に多かった。バンクーバーのファンにお礼を申し上げたい」と笑顔を見せた。

 岡井朝子在バンクーバー日本国総領事は「ついにユニクロがバンクーバーにオープンしました」と喜んだ。自身もユニクロ商品のファンという。カナダの冬はヒートテックなしには過ごせないと語って笑いを誘った。

 日本企業の相次ぐメトロバンクーバー出店に、コミュニティと調和しBC州経済に貢献していることをうれしく思うと語った。

 あいさつの後の鏡割りには、山口県に本社を置くユニクロらしく山口県の銘酒獺だっさい祭が用意され、祝い酒が振る舞われた。

 

バンクーバーのファンと共に

 ユニクロカナダCOO(最高執行責任者)林泰寛氏は、「本当にお待たせいたしました」と笑った。バンクーバー出店を希望する声は、かなり大きかったという。「お客様をがっかりさせないように、大きな場所を探していたので。とてもいい場所になりました」。乾杯のあいさつでは、「ユニクロカナダの新たな1ページが始まりました。バンクーバーの一員になれたことをすごく誇りに思います」と語った。

 柳井会長は、バンクーバーのライフスタイルに調和したユニクロを提供したい、コミュニティと一緒に盛り上げたいと語った。世界中で出店してほしいという希望が最も多かったのがバンクーバーからの声だったと打ち明けた。実際に来たバンクーバーは、すごくきれいでびっくりしたという。最近、近くに無印良品もオープンし、相次ぐ日本からのショップオープンをうれしく思うし、ともに日本の高いクオリティとサービスを提供してバンクーバーを盛り上げていければと語った。

 ユニクロカナダは現在、ウェブサイトでユニクロinバンクーバーのコンセプトを紹介している。Natural Union。自然と都会、街と人々の融合を目指したユニクロを表現している。

ユニクロ・メトロタウン店:Metropolis at Metrotown, 4800 Kingsway, Burnaby, BC
ユニクロカナダサイト: www.uniqlo.com/ca/en/

(取材 三島直美 / 写真 中村みゆき) 

 

店内にずらりと並ぶユニクロ商品。女性、男性、子供用のアウター、インナー、下着類まで日本とほぼ同じ品揃え。しかしサイズは北米仕様

 

雨が多いバンクーバーにはユニクロのブロックテック加工は最適と岡井総領事

 

「地元密着でバンクーバーのライフスタイルに合わせてやっていきたい」と柳井会長

 

“Thank you for waiting so so so much”と乾杯の音頭の前にあいさつした林ユニクロカナダCOO

 

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