2017年4月13日 第15号
4 月1 日対ギャラクシー戦で3 得点に絡む大活躍をしたFW モンテロ(#12)(写真 斉藤光一)
4月1日(25,083)
バンクーバー ホワイトキャップスFC 4 - 2 LA ギャラクシー
4月5日(16,258)
バンクーバー ホワイトキャップスFC 1 - 3 タイガースUANL(メキシコ)
ギャラクシーに快勝で初白星
長いトンネルをようやく抜けた。3 月5 日に開幕して第4戦。4 月に入って、ようやく今季レギュラーシーズン初白星をあげた。
先制はホワイトキャップス。試合開始早々から、いい動きを見せていたMF テチェラ(#13)がDF ウイリアムズ(#25)から受けた長い縦パスを、相手GK が飛び出した隙をうまく捉えて空のネットにゴール。幸先よく先取点を奪った。しかし、前半に2 得点され、逆転を許す。
後半からは、交代したFW モンテロ(#12)が大車輪の活躍を見せた。まずは66 分。相手GK が弾いたボールを押し込み同点弾。その1分後には、アシストでMFラバ(#15)のゴールを演出し逆転に成功。77 分にも強烈シュートを放った。それは相手GK に弾かれたが、そこをすかさず再びラバがゴールしダメ押し。後半の全得点に絡む大活躍でチームを初白星に導いた。
試合後、「今日の結果にはみんなハッピーだよ」とモンテロ。自身のプレーについては、「コーチに言われた通りに自分の仕事をしただけ」と表情を崩さなかったが、ラバへのアシストを聞かれると笑顔になり「アシストできて、うれしい。いつも200 パーセントでプレーする選手」と称えた。
ロビンソン監督は「今日は選手たちがよくやった。勝って当然の内容だった」と選手を称え、ようやく手に入れた今季初勝利に終始笑顔で記者の質問に答えていた。ただ、5 日の試合はタイトなスケジュールで厳しい戦いになると語った。
CONCACAF チャンピオンズリーグ準決勝敗退
メキシコの壁は破れなかった。CONCACAF チャンピオンズリーグ準決勝第2戦。メキシコでの第1 戦に0‐2 で負けているホワイトキャップスは、決勝に進むには、この日最低でも3‐0 で勝つ必要があった。
まずは幸先よく試合開始早々の3 分に先取点をあげ、勢いに乗るかと思われた。しかし、試合は、そこから両チーム一歩も譲らず。試合が再び動いたのは後半。63分、タイガースが同点に追いついた。これでホワイトキャップスは、かなり苦しい状況に追い込まれた。 結局、その後もタイガースの勢いを止めることはできず1‐3 で敗れ、決勝進出はならなかった。
ホワイトキャップスのチャンピオンズリーグ初挑戦は準決勝で幕を閉じた。ロビンソン監督は1日、対ギャラクシー戦後の記者会見で、「ミッション・インポッシブルと言われた」と、この戦いへの厳しさを語っていたが、壁は想像以上に高く厚かった。
もう一つの準決勝MLS レアル・ソルトレイク対パチュカ(メキシコ)の試合は、パチュカが勝利し、決勝はメキシコ対決となることが決まった。強敵メキシコの前にMLSは今年も準決勝で敗退した。前回MLS が決勝に進んだのは2015 年のモントリオール・インパクト。この時も優勝は逃している。
優勝チームは、アラブ首長国連邦で行われるFIFA クラブワールドカップに出場する。
( 取材 三島 直美)
この日先発したFW ハタード(#19)。しかし前半終了間際に負傷。後半はモンテロと交代した(Photo by Preston Yip)