世界ランキング上位国で2年に一度開催される国際大会の一つ、CanadaCup2016が今月23日より、リッチモンド市オリンピックオーバルで開催される。今年はパラリンピックイヤーとなるため、今回のCanadaCupは上位各国がリオへの前哨戦と位置づけ、挑む。現在世界ランキング3位の日本(同ランキング1位カナダ)も今大会で最終調整を行い、リオでのメダル獲得に弾みをつけたい。
大会は通常、ランキング順により2グループに分かれ勝敗でプレーオフとなるが、2010年のCanadaCup以来となる参加全国による総当たり戦により順位が決定する。
チーム集合写真
【車いすラグビーとは】
ウィールチェアーラグビーは、四肢に障害を持つ者が「ウィールチェアー・バスケに代わるスポーツ」と願い、ウィールチェアーアスリート達によって1977年にカナダで考案されたスポーツ。ウィールチェアー・スポーツで唯一ボディ・コンタクトが許されている競技で、当初はその競技の激しさから「マーダーボール(MurderBall):殺人競技」と呼ばれ映画にもなった。
競技はバスケットコートを使用し、ラグビー・バスケット・バレー・アイスホッケー等の要素が組み合わされ、1チーム4選手で構成される。選手は車いすの操作やボールを扱う能力(障害レベル)により0.5〜3.5点の7クラスに点数分けされ、競技中のコート上は4選手の合計点数が8点を超えてはいけない。ただし女性選手が加わる場合は、女性選手一人につき持ち点合計から0.5点引かれる。
【車いすラグビーの魅力】
魅力はやはり、車いす同士がものすごい勢いで、大きな金属音をたててぶつかる瞬間、バスケのように交互に点を取り合うシーソーゲームの、知的かつ戦略的にアメフトのように時間をうまく利用し、いかにして優位に立って試合を作っていくかがポイント。
【注目選手】
注目選手はスピード派から守りの鉄壁派まで激しい選考のなか選ばれた代表選手だけあってチームジャパン史上、最強の集団と言えよう。日本代表チームの中から7人を紹介させていただく。
#13 島川慎一(Shinichi Snimakawa)
クラス3.0 埼玉県 在住,1975年生まれ いまだ衰えないスピードに注目。
#7 池崎大輔(Daisuke Ikezaki)
クラス3.0 北海道 在住,1978年生まれ 北海道が生んだ暴れん坊。 世界が認める逸材! 日本が誇る「イケ・イケ コンビ」の1人。
#21 池透暢(Yukinobu Ike)
キャプテン クラス3.0 高知県 在住,1980年生まれ 正確なパスは一流! 頼れるキャプテン! 日本が誇る「イケ・イケ コンビ」の1人。
#11 仲里進(Shin Nakazato)
クラス2.5 沖縄県 在住,1977年生まれ 自慢のモヒカンは元気のバロメーター! 見た目のインパクトもあるが、アメリカでの武者修行で得たスキルにも注目。
#4 羽賀理之(Masayuki Haga)
クラス2.0 千葉県 在住,1984年生まれ ニュージーランドに留学の経験をもち、 日本人離れした、腕の長さに必見! ここ一番でのビッグプレーを起こせる期待の若手。
#6 官野一彦(Kazuhiko Kanno)
クラス2.0 千葉県 在住,1981年生まれ Mrクレバー! どんな時も冷静沈着なプレーに注目!
#14 庄子健(Takeshi Shoji)
クラス2.0 宮城県 在住,1980年生まれ Mrハードワーク! コートの中で誰よりも走り続けている姿に注目!
【日本代表試合スケジュール】
6月23日(木) VS AUS 19:00〜
6月24日(金) VS USA 14:30〜 VS CAN 19:00〜
6月25日(土) VS SWE 12:00〜 VS GB 17:00〜
6月26日(日) VS SUI 12:30〜
【大会サイト】
CanadaCupは4日間にわたり熱戦が繰り広げられる。 ぜひとも会場に足を運び、目の前で繰り広げられる衝撃を身をもって体感し日本チームを応援していただきたい。
(記事提供 小川学さん)
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