カトリック系の学校である、セイクレッド・ハート・エレメンタリー・スクール7年生の夏織さん。トワッセン在住だが、毎週バーナビーにあるグラッドストーン日本語学園に通っている頑張り屋さんだ。充実した学校生活を楽しむのとともに、バレエやダンスにも打ち込んでいる。

 

穏やかな外見でも芯が強そうで好奇心旺盛なタイプのザヌッジィ夏織さん

 

スポーツが大好き

―日本語学校は楽しいですか?

「いま日本語学校では6年生です。クラスメイトは12人くらい。何年もクラスが一緒の友達がいるので、学校で会えるのが楽しいです」

―日本語の勉強は好きですか?

「ときどき…。何を勉強しているかによって。漢字とかだったらあんまり好きじゃないです。ことわざは難しいけど、勉強するのは好きです」

―漢字はちょっと苦手?

「漢字は書くのより読む方がいいかな。漢字検定は難しいけど、受かったらすごくいい気持ちになります。今度7級を受けます」

―他に日本語学校で楽しいことは?

「習字がすごく好きです。学校で1カ月に2回習字クラブがあります。習字は、ピースフルで心が落ち着く感じが好きです」

―日本のものとか好きですか?

「日本にはあまり行かないけれど、食べ物とかライフスタイルとかカナダよりいいなぁと思います。もちろんカナダも好きです」

―現地校の勉強は大変ですか?

「宿題がたくさん出て大変です。好きな教科は理科です」

―クラブ活動などしてますか?

「バスケットボールと陸上です。スポーツなら何でも好きです」

―他にやってみたいスポーツはありますか?

「サッカーはとてもやりたいんですが、けがとかするとダンスができなくなるので。休み時間にサッカーをして遊ぶことはありますが、チームに入ってプレーするということはできないです」

 

忙しくても楽しいのでダンスは続けたい

―バレエはいつから始めましたか?きっかけは?

「6歳からです。クラスにいる友達は3歳くらいから始めている人もいます。友達がやっていたから『私もやりたい』と思って始めました」

―バレエを始めてみてどうでしたか?

「最初は楽しくて、でも『やりたくない』と思う時もありました。その時、スケートもやっていたので、スケートかダンスか選ばなくちゃならなくて困りました。今は、ダンスもバレエもすごく好きです」

―ダンスを選んだ理由は?

「スケートは、すごくコンペティティブ(競争が激しい)。ダンスはもっとリラックスしてたし、友達ももっといたので楽しかったからです」

―バレエ団の公演に出演されたそうですね。

「去年12月にアルバータ・バレエの『くるみ割り人形』に、兵隊の役で出ました。友達とオーディションにいって合格して出ることになりました。兵隊の役は、マスクをつけるんですが、(マスクをつけた自分が)ちょっと怖かった(笑)。マスクをしていると横とかあまり見えないので、普通は周りを見ながら出るタイミングをはかるんですが、よく見えないから『え、いま行くの?』ってなったりして…」

―バレエの楽しいところはどこですか?

「たくさん練習して、できることが増えて上手になったな、と思えるときかな。あと、舞台に出るのもすごく好き。緊張もあまりしないです」

―難しいところは?

「スプリッツ(開脚)が苦手です。できるようにいま頑張っているところです。ステップや、足を顔の辺りまで上げるのが、あまりきれいにできないのが悔しいです」

―バレエのレッスンはどれくらいしてますか?

「週に3回、1回1時間半です。バレエの他に、ジャズダンスやモダンダンスもやっているので合わせて3時間の時もあります。それとは別に、大会に出るときには、ソロやトリオの練習もします」

―この先の目標などありますか?

「まず、体が柔らかくなりたい(笑)。あとは…サッカーやりたいです。他には、陸上競技でもっと速く走れるようになりたいし、スタミナももっとつけたいです。それと将来はシェフになりたいです」

(取材 大島 多紀子)

 

2015年12月にアルバータ・バレエ団の『くるみ割り人形』に兵隊の役で出演した(写真提供 ザヌッジィ夏織さん)

 

2015年5月に行われた『Festival du Ballet』という大会で、ソロを踊る夏織さん(写真提供 ザヌッジィ夏織さん)

 

2015年5月、『Peak』という大会にバレエ教室のジャズクラスの仲間と参加(写真提供 ザヌッジィ夏織さん)

 

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