3月12日隣組でのミーティングの様子
呼びかけに即応、大勢の参加者

この会合は、「被災に苦しむ人々に対して、直接何かをしたい」と願うバンクーバーの日本人学生たちの自発的な行動が発端となった。前日夜に発信の呼びかけに応じて、20以上の日系ビジネス、芸術、文化、学生の団体を代表する50人以上の人々が集合した。予想外の反応の良さで隣組の2階の部屋は入りきれず、階段にも人があふれた。

 

被災地支援の気持ちを集めて

会合の冒頭、日系カナダ人の映画製作者として活躍するリンダ大浜さんは「私は多くの友人が、地震の被害者やその家族について話すのを聞いたり、そのような映像を目にするのは耐えかねます。我々は何かをしなければなりません。義援金を集めるだけでなく、皆の気持ちを集めるためにも」と団結して行動することの意味を語った。隣組事務局長のデビッド岩浅さんは「支援に直接参加したい気持ちをたくさんの人が持っている。その機会を作ることが大事」と提起した。

ミーティングでは支援の思いを形にする活動をB.C. Japan Earthquake Relief Fundとして、二つの委員会の設置に合意した。一つはより多くの人に寄付を呼びかける寄付活動の計画と実行のため、もう一つは当地の芸術家、音楽家やパフォーマーによる大きな震災救済コンサートの実施のための委員会である。近日中にこのコンサートの開催地を確保し、以後ただちに宣伝を開始する意向だ。

現時点(3月15日)では、ウェブサイトhttp://japanlove.ca/ができあがり、コンサート名を「BENEFIT JAPAN CONCERT」と決め、コンサートや義援金集めに協力したい人を募っている。(連絡先は後日掲載)。

賛同団体は、Japanese Community Volunteers Association (隣組)、日系プレース、日加協会、日系カナダ市民協会、日系市民協会人権委員会、企友会、日系女性起業家協会、日本カナダ商工会議所、BC州日本人学生ネットワーク、バンクーバー日本語学校並びに日系人会館、木曜会、BOSSの会、Sakura Japan Fair 、パウエル祭協会、宮城県友の会、日系各メディア、サマシャンティ、UBC English Institute、Vancouver Taiko Society、Yayoi Theatre Movement Society、ちび太鼓、LOUDほか多数。

 

(取材 平野香利)

 

B.C. Japan Earthquake Relief Fund

当プロジェクトではカナダ赤十字社(Canadian Red Cross)を通じての寄付も奨励していく。フリーダイヤル1-800-418-1111、 www.redcross.ca/helpnowで、どちらの場合も「Japan Earthquake Relief」と指定して日本の被災地への寄付ができる。

ローワーメインランドにおける支援の拡大、あるいは震災救済コンサートBENEFIT JAPAN CONCERTに協力希望の人はウェブサイト http://japanlove.ca/を参照または、隣組(604)687-2172に電話を。

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