バンクーバー路線が開設されてから40周年を迎える記念すべき2008年の4月、歴代で一番若い43歳の新支店長、篠原孝昌氏がバンクーバー支店に着任した。 スピードと規律が業務の基本という篠原氏が新支店長としての抱負を語ってくれた。
新しいJAL 融通が利かず官僚的だとか、形式にこだわりお高いなどのイメージを持たれがちな日本航空であるが、航空業界に吹く逆風の中、このままではいけない、とい う社員たちの危機意識と、何とかしてよくしていこう、という強い意志と行動力が日本航空を少しづつ、しかし確実に変えてきている。 日本エアシステムとの統合や、若い人材の登用に伴い、会社には新しい空気が流れ、社内にも社外にもフレンドリーな会社に変わりつつある。 「今の本当のJALを皆様に正しく理解していただくのが支店を預かる自分の仕事だと常に意識しています」
スピードと規律が業務の基本 エアラインの前提である、安全性、定時性、快適性。このすべての面で他社に負けないサービスを提供していきたい。小さいこともゆるがせにせず、緊張感を 持って規律高くスピーディーな仕事をしていきたい。そして、企業社会の一員として高いモラルを持ち、社会に必要とされるエアラインを目指したい。
支店長としての目標、支店の今後 空港業務や運航業務、また業務監理などさまざまな部門で経験を積んできたが、セールスは経験する機会がなかった。バンクーバーでは旅客・貨物セールスの 勉強、経験を積み、日本人の方だけではなく、より多くのカナダ人の方にもビジネスや観光でご利用いただけるよう市場を開拓していきたい。
また、競合他社に比べてウィークポイントであったカナダ国内各都市への乗り継ぎをこれまでよりも便利にするためウエストジェットとの提携の拡充をすすめる。予約、価格両面でさらに利用していただきやすくなるようにしていく。
エアライン業務の原点は空港にある。オフィスはダウンタウンにあるが、なるべく頻繁に空港に足を運んでお客さまに直接ご挨拶し、現場感覚を常に磨いていきたい。
「バンクーバー線就航40周年の重みを実感しつつ、カナダ社会に対する感謝の意を込めてより一層皆様に愛されるエアラインとなれるように努力してまいります」 ----------------------------------- バンクーバーに初めて来たのは15年前、メキシコシティに赴任するときであったという篠原氏。メキシコ在勤中も何度か家族で訪れた愛着のある街に、戻っ て来れたことが懐かしく、また、嬉しいそうだ。趣味は読書と音楽。東京ではなかなかする機会がなかったゴルフにもチャレンジしてみたいと語った。
(取材 瓜生麻衣)
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