和やかな新春の集い
1月6日、バーナビー市の日系文化センター・博物館で、桜楓会の年次総会と新年会が開催された。同会役員の1人である八木原昇さんが指揮をとり、会員有志が用意した豪勢な食事と、日本食レストラン四季彩から提供されたお節料理などが並び、約90人の参加者は歓談のひとときを楽しんだ。
昨年10月から赴任した在バンクーバー日本国総領事館の松田茂領事も参加(左から2番目)
今年も楽しい集いの場を提供
1985年に設立され、昨年は30周年を迎えた桜楓会の現在の会員数は189人。年次総会では、2015年度の会計報告と行事の報告があり、その内容に関して会員の承認を得て終了。続いて、2016年度の役員の紹介、行事計画が報告された。2年に1度の海外旅行として、今年はキューバへの旅行があるほか、恒例のゴルフ大会、歩こう会、日帰りバス旅行、教養講座などを通して、会員同士の交流を図る。
新春のお祝いは楽しく和やかに
続く新年会では、久保克己桜楓会会長による挨拶の後、在バンクーバー日本国総領事岡田誠司氏がスピーチをし、乾杯の音頭をとった。
また、今回の新年会では50/50のラッフルチケットが実施された。会場となった日系センターでは定期的に古本を販売しているが、今後は常時展示販売を目標としており、そのための書架の購入を計画しているとのこと。今回のラッフル売上の半分はその費用の一部に充てられるという。桜楓会は月に一度役員会を開いているが、日系センターはその活動のよりどころとなっている。同センターの運営を充実させることへ多くの人が賛同し、協力している姿が見られ、結果として900ドルもの売り上げにつながった。その半額は日系センターに寄付され、残りの半額は3等分して3人の当選者に渡された。
会場中央にずらりと並んだビュッフェテーブルには、桜楓会の会員が会の前日から用意をしたご馳走が並んだ。ローストビーフ、ローストチキン、サーモンなどが並ぶ盛り沢山のメニューもさることながら、凝ったデコレーションで見た目でも参加者を喜ばせた。四季彩が提供したお節やおでんも好評だった。新年の始まりらしい華やかな食事が供され、参加者のおしゃべりも弾んでいる様子だった。今年の新年会についてのアンケートにも多くの回答が寄せられ、そのほとんどが「楽しかった」という感想だったということで、会の準備に携わった役員や会員の方たちにとっても嬉しい反応だったようだ。
あちこちのテーブルから楽しそうな笑い声や歓談の声が聞こえ、桜楓会が和やかで良い雰囲気のなか運営されている会であることが感じられた。今年も充実した活動を続けて、有意義な楽しい時間を会員同士で共有することのできる場所を提供してくれることだろう。
(取材 大島多紀子)
年次総会の様子
和洋とりまぜた豪華な食事
「桜楓会に私もいずれは入会できたらいいなと思っています」と挨拶で語った、在バンクーバー日本国総領事岡田誠司氏