冬は1年の中で、最も事故や車のトラブルが多発する季節です。 この季節に確認しておきたい車のメンテナンスを4回にわたってご紹介します。
第2回 バッテリーは寒さに弱い
厳しい寒さや雪などのシビアな気象条件にさらされる冬のカーライフには実にさまざまな準備が必要です。その一つがバッテリー。
まずバッテリーとは何でしょう?簡単に言うと『電池』です。エンジンがかかっていないときに電装品を動かすためにあります。いちばん大きな役割は、エンジンを始動させるためのセルモーターを回す電力を供給することです。エンジンがかかれば発電機がまわるので充電しながら走ります。
ではバッテリーが何かわかったところで…なぜ冬にバッテリーのメンテナンスが必要なのでしょうか?それはバッテリーが寒さに弱いからです。車は走ることでバッテリーに充電しますがこの充電、放電の化学反応は気温の影響を受けやすいため、冬はバッテリーにとって苦手な季節になるのです。しかも日が短くなり、ライトの点灯時間も長くなる上暖房も長時間使いがちです。寒さでバッテリーのパワーが低下しているところにたくさんの電力を使えばその負担はMAXに!
バッテリーが劣化してくるとエンジンがかかりにくくなったりヘッドライトが急に暗くなるなどの症状が出ることがあります。今までの始動時に問題がなくてもある日突然エンジンがかからなくなることも珍しくありません。
交換時期の目安はだいたい2〜3年経過した頃になりますが、車を利用する頻度によっても変わってきますので、毎回の乗車距離が極端に短い車や消費電力の大きなものを使用している車は注意が必要です。
突然のバッテリー上がりにあたふた…なんてことにならないようにきちんとcheckして安心、安全に冬のドライブをお楽しみください。
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上田 真吾