我が国核兵器廃絶決議案の国連総会本会議での採択

 

1.本8日(現地時間7日)、ニューヨークの国連本部において開催された国連総会本会議において、我が国が107か国の共同提案国を代表して提出した核兵器廃絶決議案(「核兵器の全面的廃絶に向けた新たな決意の下での共同行動」)が、賛成166、反対3、棄権16で採択されました。

 

2.この決議案には、核戦力の透明性を一層高めていくこと、北朝鮮に対して更なる核実験を行わず、全ての核兵器及び既存の核計画を放棄するよう強く求めること、核兵器の非人道性への深い懸念が全ての取組の基本にあること、世界の指導者や若者による被爆地訪問等を通じ核兵器の実相への認識を広めること、等が含まれており、我が国として核兵器国及び非核兵器国協力の下、「核兵器のない世界」の実現に向けた国際的機運を一層高めることに貢献するものです。

 

【参考】今回の決議案に対する採択結果

賛成:166、反対:3(中国、北朝鮮、ロシア)、棄権:16(キューバ、エクアドル、エジプト、仏、インド、イラン、イスラエル、モーリシャス、ミャンマー、パキスタン、韓国、南ア、シリア、英国、米国、ジンバブエ)

2015年12月8日 外務省プレスリリースより

 


 

米国人元戦争捕虜招へい(2回目)

 

1.12月6日から14日まで、外務省は、米国人元戦争捕虜(POW)及びその介護人の計10名を我が国に招へいします。

 

2.本年2回目のこの招へいは、第二次世界大戦時の経験に起因した我が国に対する特別の感情を持つ米国人元戦争捕虜及びその介護人を我が国に招へいし、心の和解を促すことを通じて、日米間の相互理解の促進を図ることを目的とするものです。

2015年12月4日 外務省プレスリリースより

 


 

我が国が提案した「世界津波の日」の決議の国連総会第二委員会での採択(外務大臣談話)

 

1.12月5日(現地時間4日)、ニューヨークの国連総会第二委員会で、「世界津波の日」を定める決議がコンセンサスにより採択されたことを大いに歓迎します。

 

2.この決議は、第3回国連防災世界会議及び持続可能な開発のための2030アジェンダのフォローアップとして、我が国をはじめ142か国が共に提案し、11月5日を「世界津波の日」として制定するものであり、大きな意義があります。この決議により、世界中で津波の脅威についての関心が高まり、その対策が進むことを希望します。

 

3.我が国としては,この決議の実施を通じて、世界の一人でも多くの尊い命が津波から救われるよう貢献していく考えです。

 

【参考】1.決議案の具体的な内容としては、(1)11月5日を「世界津波の日」として制定すること、(2)早期警報、伝統的知識の活用、「より良い復興」を通じた災害への備えと迅速な情報共有の重要性を認識すること、(3)すべての加盟国、組織、個人に対して、津波に関する意識を向上するために、適切な方法で,世界津波の日を遵守することを要請すること、等を含む。

 

2.11月5日を指定することは、1854年11月5日に和歌山県で起きた大津波の際に、村人が自らの収穫した稲むらに火をつけることで早期に警報を発し、避難させたことにより村民の命を救い、被災地のより良い復興に尽力した「稲むらの火」の逸話に由来する。

 

12月5日外務省発表:「世界津波の日」の決議に関する 総理メッセージ(国連総会第二委員会における決議の採択について)

本5日(現地時間4日)、安倍晋三内閣総理大臣は「世界津波の日」の決議が国連総会第二委員会で採択されたことを受け、以下のメッセージを発出しました。

 12月5日(現地時間4日)、ニューヨークにおいて、日本が提案し、最終的に日本を含む142か国が共同提案国となった「世界津波の日」を定める決議が、国連総会第二委員会でコンセンサスにより採択されました。これを心から歓迎します。

 11月5日を「世界津波の日」として制定し、津波の脅威と対策について理解と関心を深めることを目的とした今般の決議の採択は,大変意義深いものです。

 日本としては、本年3月に仙台にて第3回国連防災世界会議を開催するなど、防災分野での国際社会の議論を主導してきました。我が国が培った防災の知見や経験を活かし、今後ともより強靱な国際社会の構築に貢献していきます。

2015年12月5日 外務省プレスリリースより

 

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。