カナダ全土のメンバーが集まり盛んに交流

リッチモンド市のシェラトンホテルで12月3日、 CITAP (カナダ・インバウンド・ツーリズム・ アソシエーション)の会合が開かれた。

 

旅行業界盛り上げに力を尽くすCITAPの会合責任者のJ-Pacトラベル清水雄二さん

 

 CITAPは、アジア太平洋地域からカナダへの旅行客を増やすことを目的とした組織。メンバーは、カナダにオフィスを構える日本、中国、韓国、台湾、香港、東南アジア、インドの旅行会社、カナダ全土のホテル、バス会社、アトラクションの会社や組織、各地の観光局である。

 当日の午前中はアジアマーケットを学ぶためのセミナーを実施。午後はホテル会社、各地域の観光局、博物館や水族館などの観光地施設による126のブースが大広間に設けられ、旅行会社の社員たちが各ブースの担当者たちと自由に交流や商談を行った。

 「2015ウインターファンクション」と称した本会合の責任者であるジェイパック・トラベル支店長の清水雄二さんに話を聞いた。

アジアの観光客を呼ぶためにCITAPで行っている具体的な活動は?

 一番には文化の違いをサプライヤーの方たちに知ってもらうことですね。サプライヤーとはホテル会社などになりますが、たとえば日本人の観光客でしたら、ホテルの部屋にはベッドが2台あることや、バスタブがあること、礼儀を重んじることが大事ですよ、とか。値段の付け方にしても、日本人はピークシーズンで料金が高くても、一番いい季節に旅行に行きたがりますが、中国系、韓国系は料金的にトクであるかが大事だと。こうしたアジアの旅行客が望んでいることを伝えています。

 またアジアは欧米やオセアニアと違い、言葉の問題があって観光客が直接にホテルとやり取りが難しいため我々旅行業者が必要なのですが、アジアのマーケットを知らないサプライヤーさんには、そこから伝える必要があります。

 セミナーでは、アジアのマーケットの動向やアジアとカナダ間の航空機の就航数のほか、こうしたアジアの旅行客を獲得するための情報を紹介しています。

活動による成果は感じられますか?

 もともとボランティアベースの活動なので限界はあるものの、ホテル側でも「日本のマーケットがこんなだとは思いもしなかった。たとえば隣のホテルに日本人が入っていくのを指をくわえて見ていたけれど、こうやって聞いてからやるとうまくできるよね」といった声を聞きます。やはり国によって必要とするものが違いますからね。たとえばインドの方は食事を自分たちで作りたがる。団体さんでホテルを取るときに「シェフを連れてくるからキッチンを貸してくれ」というリクエストがひじょうに多くて。ところが衛生法などの関係でホテルとしては許可できませんね。ただ、そういう知識のあるなしで接客が変わります。CITAPにはそうしたアジアのマーケットをよく知る人たちの協力という強みがあります。

 

関係者が一同に会するメリット

 旅行会社にとってCITAPのコンベンションはどんな利点があるのか。「普段、手配の仕事でメールや電話だけのやりとりをしているホテルの人と、直接会えるのがありがたいです」とHISスタッフの上堂園聡子さん。HISカナダ統括の実政浩さんは「本来だったら、全カナダに自分たちが移動して会いに行くところを、ここでは1度にできますので、経費も時間もセーブできます。カナダには旅行関係の大きなコンベンションが3つありますが、どれもそれぞれの地域に行って、アポイントして会う形です。ここはとてもオープンで、自分の興味があるディスティネーションやサプライヤーさんと話のできる点が特徴です」と語ってくれた。

 旅行会社同士が協力し、多くの関係者を巻き込み組織する全国規模のCITAP。96年に発起し、97年に正式登録した、この組織の創始メンバーのハイディ・ニシさんが今年他界。CITAPはニシさんの遺志を引き継ぎ、年々その規模を増して発展中である。

(取材 平野香利)

 

会合に参加したHISの(写真右から)濱崎美佳さん、実政浩さん、上堂園聡子さん

 

ホテルや各地域の観光局、博物館などのアトラクション会社が一同に集結

 

 

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