W杯女子カナダ代表23選手を発表

 

カナダ代表がファンにお披露目された。サッカーカナダは4月27日、6月6日から開幕するFIFAワールドカップ女子カナダ大会に出場する23選手を発表。バンクーバーダウンタウンのロブソンスクエアで、大勢のサッカー少年少女たちを前に選手一人ひとりの名前を読み上げた。

 

 子どもたちの歓声とともにW杯カナダ代表23選手がロブソンスクエアに勢揃い。4月27日バンクーバーダウンタウン

 

ロンドン五輪の上を狙って

 ベテランと若手が揃うバランスのとれたチームとなった。国際試合でのゴール数153のキャプテンFWクリスティーン・シンクレア選手をはじめ、GKエリン・マックリード、MFダイアナ・マセソン、MFデシリー・スコット、MFソフィ・シュミッド、FWメリッサ・タンクレディといったベテラン選手勢が顔を揃え、チームを引っ張っていく。

 今回選ばれた23人中6選手は国際大会100試合以上を経験、実力と経験を兼ね備える。一方、若手は20歳以下が3人。昨年カナダで開催されたFIFA U-20女子ワールドカップメンバーとしても活躍し、2年連続でカナダでのW杯出場という幸運に恵まれた。なかでも、注目は1998年生まれ、17歳のMFジェシー・フレミング選手。昨年10月にエドモントン、バンクーバーで行われたカナダ対日本の親善試合でも16歳ながら出場し、堂々のプレーを見せた。次のカナダ代表を率いる若手ホープとして期待されている。

 ジョン・ハーデマン監督は、「素晴らしい選手が揃い、大舞台でカナダ代表として誇りをもってプレーする準備が整った」と語った。

 カナダは2012年夏季オリンピックロンドン大会で3位となった。今回は地元開催でもあり、その上を狙っている。カナダは現在、世界ランキング8位。ドイツ、アメリカ、フランス、日本などの強豪にこのメンバーで挑んでいく。強みはやっぱり地元開催。どこにいっても、カナダファンで埋まるに違いない会場で実力以上の力を発揮できるかだ。 ハーデマン監督は、「全国のファンが選手たちを後押ししてくれれば、選手にとって一番の力になる」と、ファンの応援を期待した。開幕まであと1カ月。カナダサッカーファンの前で代表のプレーに期待がかかる。

 

カナダ代表を率いるキャプテン、シンクレア選手。2014年10月28日カナダ対日本の親善試合で。BCプレース(Photo by Sam Maruyama)

 

将来を有望視されているフレミング選手。この試合では弱冠16歳で代表に名を連ねた。2014年10月28日カナダ対日本の親善試合で。BCプレース(Photo by Sam Maruyama)

 

バンクーバーでは6月21日に試合の可能性

 グループAのカナダは6月6日、エドモントンでの中国戦で開幕する。2戦目は11日、エドモントンでニュージーランド戦、3戦目はモントリオールに移動して15日にオランダと対戦する。

 カナダがバンクーバーで試合をする可能性は、グループ1位で1次リーグを突破した場合に、決勝トーナメント初戦が21日にBCプレースで行われる。2位の場合は、20日にエドモントンでの決勝トーナメント初戦となる。グループ1位で1次リーグを突破し、決勝トーナメント初戦も勝ち進むと、準々決勝は27日にバンクーバー。準決勝は、モントリオール、エドモントンで行われるが、決勝は7月4日バンクーバーとなっている。

 1次リーグで1位になると、最大で3回、カナダ代表の試合がバンクーバーで見られる。

 

(取材 三島直美)

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。