バンクーバーに感動!

3月10日、文部科学省が進める『スーパー・グローバル・ハイスクール(SGH)』の研修に、筑波大学附属坂戸高校(埼玉県)の女子生徒5人、引率の先生2人が、バンクーバー日本語学校に来校した。 到着翌日の11日から15日までびっしりとスケジュールが組まれていたが、疲れを見せないタフさで活動していた。「国際的に活躍できる人になりたい」という彼女たちの夢を、ますます膨らませる5日間であった。

 

 (左から)本弓康之先生、堀田舞さん、宇都宮琳さん、比留間ねねさん、中山美波さん、竹田沙耶香さん、久保美由紀先生

 

国を挙げてグローバル人材の育成が始まる

 「海外留学の希望者が減少している」、「若い人が海外勤務に消極的だ」、「積極性にかける。殻に閉じこもりがちだ」といった声が、最近、多く聞かれる。これは、世界のトレンドにまったく逆行しており、日本の将来が心配される。文部科学省も立ち上がった。2014年、全国の高等学校から56校を選抜し、『スーパー・グローバル・ハイスクール(SGH)』と名づけ、国際的に活躍できるリーダーの育成のための研究開発を進めている。

 この1校に選抜されたのが、筑波大学附属坂戸高校だ。当校の国際的視野の教育は1994年に総合学科を開設したことに始まる。インドネシアに姉妹校を設け、交換留学などの国際交流を続けてきた。こうした20年間の実績とともに、国際的リーダー育成のための研究開発プランのプレゼンテーションによって、SGHとして指定された。

 

バンクーバー研修には5人の女子高生が選抜される

 今回の研修に参加したのは、SGHコースの1年生。カナダについて調査し、リポートを提出、さらに各自がプレゼンテーションをして、選ばれた。その本人たちの意欲、期待は相当なもので、それに応えるためのプログラム、体勢づくりに白羽の矢が立ったのが、バンクーバー日本語学校の元理事長・八木慶男さん。次のようなプログラムで、5日間の研修を終えた。

 

内藤先生のトークに、引率の久保先生も感心しきりだった

 

バンクーバーに来て感じたこと!・・・感想を拾ってみると・・・

「バンクーバーは大都市のビルと緑がバランスよく、日本もこんな都市計画をしたい」

「アジア系の人が多いのにはびっくりした」

「車に乗ったとき赤信号で右折したのは驚き」

「親切にされたとき、うまく“サンキュー”が言えなかった」

「もっと英語の勉強を、と痛感」

「将来、海外青年協力隊に参加したい」

「東日本大震災の漂着物には驚いた」

などなど、 わずかな期間ながら、カルチャーショックも大きかったようだ。

(取材 笹川守)

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。