シカゴ交響楽団へ新しい旅立ち
友人らが開いた歓送会にてジェフ&恵子アレクサンダー夫妻(撮影:今泉慶子)
バンクーバー交響楽団(VSO)社長兼最高経営責任者のジェフ・アレクサンダー氏が1月12日付けでシカゴ交響楽団(CSO)の社長に就任する。
アレクサンダー氏は、ジュリアード音楽院を卒業した恵子さんと約30年前にニューヨークで結婚。アメリカでの勤務を経て2000年にVSO現職に就任し、夫婦でカナダへ移住した。温和な性格で、誰からも親しまれるリーダーとして、この14年間VSOの発展に大きく貢献してきた。
2011年の東日本大震災の直後には、被災者支援のためのチャリティー・コンサートを企画したほか、恵子さんが伴奏をする日系合唱団が出演するコンサートのステージ・マネジャーを務めることもしばしばあった。
「恵子と結婚して、たくさんの日本人の方々に出会いました。結婚後に移り住んだテキサスには日本人が7家族、シンシナティには約70家族、ここバンクーバーではたくさんの日本人のみなさんとお付き合いしてきました。これまでの友情に感謝します」と述べている。アメリカの移民ビザが取れ次第渡米する恵子さんも「主人はシカゴ交響楽団で、有名指揮者リッカルド・ムーティー氏と共にお仕事をさせていただくことになり、とても光栄に存じます。これも、バンクーバー交響楽団での皆さまからのサポートのお陰です。我々がいなくなっても、引き続きVSOへのご支援をお願いいたします」と述べている。
なお、VSOでの後任は現時点で未定とのこと。
(取材 ルイーズ阿久沢)