2018年3月1日 第9号

子供のころ、お母さんやおばあちゃんが作ってくれた特別な行事の時に食べたご馳走は、何歳になっても思い出に残るもので、それを次世代に伝えていくことはとても大切なことですね。

高野豆腐は私の育った和歌山の産物で、小さいころ食卓によく上がり、今でも帰国すると母がよく作ってくれます。高野豆腐は保存もきき、良質タンパク質がぎっしり詰まり、ちょっとおかずが足りないときなどにもさっと煮て重宝します。

今回は桃の節句、端午の節句、お誕生日やお祝い事があったときに、私の母が作ってくれた高野豆腐のちらしずしをご紹介します。

 

ちらしずし

 

材料 5〜6人分
酢飯:  
・お米 3合
・米酢 大さじ4
・砂糖 大さじ3
・塩  小さじ1
具:
・高野豆腐 2個
・ニンジン 小1本
・だし汁 375ml
・しょうゆ 大さじ1/2
・塩 小さじ1/2
・砂糖 大さじ1/2
・錦糸卵 たまご2個分
・さやいんげん等の青野菜 適量

作り方
酢飯:
① ご飯を炊く
② 小さいボウルに米酢、砂糖、塩を入れ、砂糖がとけるまでよくかき混ぜる
③ 炊きたてのご飯に②を合わせ、冷ます
具:
① 高野豆腐を水で戻し、ニンジンと共に細かく切る(約1.5センチX3ミリの大きさ)
② 小鍋にだし汁を煮たて、しょうゆ、塩、砂糖を加え、火にかけ、細かく切った高野豆腐とニンジンを加え、弱火で15分程煮る
③ 具が冷めたら、煮汁を残して具のみ酢飯と合わせる
④ 錦糸卵と小さく切った青野菜を飾る

Tips!  いなりずしの具にしてもおいしいです。

 

 


鈴木 公子(すずき きみこ):和歌山県出身。ノースバンクーバーを拠点に旬の野菜、地元の食材を使った和食を発信。
母親から本当の家庭料理を学び、ミシュラン一つ星、京都とり料理瀬戸の女将さんから『おもてなしの心』を学ぶ。
Cook Culture及びWell Fed Studioの和食インストラクター。UBC Farmにて和食のワークショップ開催予定。edible Vancouver wine and country にて記事掲載。
www.kimikoskitchen.wordpress.com

 

 

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