2018年4月12日 第15号
時々、たまらなく会いたくなる友達がいる。
あのねぇ、添付した写真見て!ねぇ。この曲がったスプーン。その昔、桐島洋子(作家)宅でのパーティーで、皆が曲げたスプーンよ。彼女の夫、勝見氏は不思議な力を持っていた。パーティーに来ていた友人が自分も彼のようにスプーンを曲げてみたいから教えてと頼み、右手にスプーンを持ち、目の前に立て、左手でスプーンを撫でるようにする。その左手の後ろに彼の手が重なる。そして、次の瞬間「おお、曲がった!」。そうして、次々と皆でスプーンを曲げていった。桐島家に使えるスプーンが少なくなって、私は翌日スプーンを届けに行った。
勝見氏のことを話せばきりないが、多分、彼女の書いた「見えない海に漕ぎ出して、私の神探し」を読んでみると面白い。
今年79歳の老婆が約30年近く全身全霊を込めて体験し学んできた「精神世界、不思議大好きの世界」だった。(そんなのあるの?あるのですよ。)今頃になって何だかその締めくくり、誰かに聞いて欲しくて、その友人をさそった。超多忙人だからたまーにしか会えない。しかし、彼女はそういう関係の書物も幅広く読んでいる知識人なのを老婆は知っている。難聴老婆は電話で雑談もできないのだ。
やっと会えた友人に話し始めた。過去数十年よく「サイババ センター」へ行く(そういう奉仕団体があるのです)。行く時、毎回「なんだか行きたくないなぁ」と思う。帰ると「ああ、行かなければ、よかった」心底そう思う。それで何十年も!自分で「どうして行くのかなぁ」。
『サイババの写真』を見ながらその写真に聞いた。「どうして私は行くのですかぁ?」そうしたら、答えが返ってきたのですよ。「なんと言ったと思う?」彼は「そこへ行く人は皆ザラザラの石で、互いにこすり合い、学び、ピカピカになる為です」。それで、更に「それなら時期が来たら、行かなくてよいようになるのですか?」と聞いたけど、答えはありません。写真が答えたと言っても人は信じませんよね。でも、自分の胸にフアーンと湧いてきた、それが彼の答えなのは、もう長年の経験で老婆には分かっているんです。
…とまぁ、そんなこと真剣に友人に話し1時間半少々。「聞いてくれてありがとう」私は相変わらず「ピカピカにはなっていないけど、まあいくらかつるつるしてきたみたいだから、多分もうセンターに行かないかもしれない」と言ったら、その人が「あのね、なんでもないことみたいだけどさぁ。先日、私が家のコンクリートの通路歩いてガラージ行こうとしたらね、ミミズ(手でこのくらいとサイズを見せた。約10センチくらい)がね、そこにいたのよ」「そのままコンクリートの上にいたら乾いて死んじゃうよ」と「ミミズに言いながらガラージへ入り、しばらくして同じようにガラージから家に戻ろうとしたらさぁ、ミミズは芝の方へ方向を変えて少しずつ少しずつ動いているのよねぇ」「澄子さん、これってさぁ、ミミズが自分のセンサーで芝に戻ったのか、またはもしかして私の思いが通じてコンクリートから離れて行ったのかねぇ」
やはり、ソレが私の会いたかった友人がくれた素敵な答えだった。ミミズのセンサーかぁ。
ところで、数日前、桐島先生から楽しいメイルを頂いた。内容は「この春はローリー(息子)のプランで、何故か「スコットランド」にいくことになりそう。まあ、ダグ(3人の子どもの父親)が生まれたところだから、子供たちのルーツではあるわけだけど、何か寒々しく寂しそうで、あまり気が進まない。それでダグもアメリカに出奔したわけだしね。カッコいい元BFは日活アパートの住人じゃなく、しょっちゅう遊びに来ていた一人。私も若い頃はよくモテていたわけですよ。桐島洋子」
「ローリーとスコットランドへ行く」と聞いて、「ああ、懐かしい!」とつぶやく。その昔、「スコットランドのフィンドホーン」に「妖精と会う」その為に私は一人で行っているのです。北スコットランド、巨竜で有名なネッシー湖から車で30分くらい、日本で言えば「パワースポット」聖地です。1960年代後半から大流行だったヒッピーの集合場所で、山川紘矢ご夫妻翻訳の「フィンドホーンの魔法」という本を「不思議大好き人間」はどうぞ読んでください。信じられないような、凄い不思議体験ができました。ミミズのセンサー話はともかく、「不思議大好き」この趣味止められないねぇ。この老婆。
そして今朝、彼女から 2018/4/1、 スコットランド行きは諸般の事情で取りやめになりました。なんとなく億劫だったのでホッとしています。ローリーだけは初志を貫徹し、父祖の地で五十歳の誕生日を迎えるようです。さて、かわりに国内をうろうろしようかな、やっぱり温泉がいいなと、旅行雑誌をめくっていますが、道づれがいないのが難ですね。
wish if you were here!
桐島洋子
許 澄子