2017年2月2日 第5号
読者の皆さん、こんにちは。2月に入りましたね。2月のビッグイベントといえば3日の節分に14日のバレンタインデー。そして今回のトピックとなっている15日のカナダ国旗の日です。実はつい最近までこんな日が存在することは知らなかったのですが、気になって調べてみるとなかなか面白かったので紹介したいと思います。
現在のメープルリーフの国旗が登場したのは1965年2月15日。意外と最近だったんです。それまでは、カナダの歴史を振り返るとわかるように、ヨーロッパからイギリス人やフランス人がこの地にやってきて原住民の土地を奪い植民地争いを繰り返していたので、過去約400年間は当時のカナダを植民地化した国の国旗や軍旗などが入れ替わりしていたようです。
さて現在の国旗に使われているメープルリーフ。これはカナダの国と人々を象徴するものとして知られていますが、先住民たちがメープルシロップを収穫してきた歴史にも関連しているようです。そして国旗に使われている赤と白。カナダのナショナルカラーとなっていますが、こちらはイギリスとフランスを象徴するようで、歴史的には11世紀の十字軍にまでさかのぼるとか。イギリスは白い十字章を、フランスは赤い十字章を長期にわたって使用し、赤と白がイギリスとフランスの色として認識されていたようです。
あまり話題にならないカナダ国旗の日。バレンタインデーの翌日なので、恋人がいる人たちは国旗どころじゃないのかもしれませんね。このコラムを読んでしまった読者の方、ぜひ今年のバレンタインデーのネタに「明日は何の日でしょう?」と聞いてみてください!どんな答えが返ってくるのか気になるところです。ちなみに「国旗の日」が設定されたのはもっと最近のことで1996年2月15日です。
(小倉マコ)
■ 筆者プロフィール
カナダ在住ライター。新聞記者を始め、コミックエッセイ「姑は外国人」(角川書店)で 原作も担当。
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