2020年2月20日 第8号

 

 わたしたち日本人が話す英語にはやはり「訛り(アクセント)」があるもの。これはそれぞれの英語力や、発音のレベルにもよるのだが、上手になればなるほど、たまに強くなる訛りのせいで、聞いているほうは突然、「あれ、今なんて言ったのかな彼」と思って、さっと、聞いてくる質問がある。聞かれるほうはぱっと聞かれる質問を時々聞き取り切れない、そうした状況をしばしば目にすることがある。

 一体何のことを話しているの? 自分が話していることが全く分からない場合は、相手はこう聞いてくるかもしれない。

What are you talking about? 「何のこと(言ってるの)?」 これは相手が言ったことが突拍子もないことなので、「何を言い出すんだ急に!」みたいな意味で使うこともできる。その場合はよく“WHAT ARE YOU…”を一言ずつ強調して言うと効果的である。

 相手が何か話しているときに、それが何について語られているのかを知りたい時はこう言う。

What is this about? 「何のこと?」

What is it that you are talking about? 「それは何について話しているの?」

 すでになされている他人の会話に加わるときに似たような言葉で話しかけるとき。

What is it about? 「何のこと(を話したいの、話しているの)?」

What are you guys talking about? 「君たち何について話してるんだい?」

 相手の話し出すことが何に関係しているのかを聞きたいとき

What about it? 「それがどうしたんだ?」

What has that got to do with this? 「それがこれとどう関係しているんだ?」

 これは何と言うの?  相手が説明したこと、または物の名前、名称を確認するとき

What is it called? 「それは何と言うの(呼ばれているの)?」

 相手が言った事柄、地名、人物の名前、名称の発音を確認したいとき

How do you say it? 「それどうやって言うのかな」

 どうやってするの?  相手に手順、または仕組みがどうなっているのかを説明してもらいたいとき

How do you do it? 「それどうやってやるの?」

How does it work? 「それはどういう仕組み?」「それはどうやって動くの?」

 相手が持っている道具、または装置などが何をするのかを尋ねたいとき

What does it do? 「それは何をするの?」

What do you do with it?  「それで何をするの?」

 こうした質問をあらかじめ知っておけば、相手が言ってくる質問にも戸惑わずに自然に話をし続けることができる。また自らも自在に使えるようになれば、会話がますます弾むようになる。訛りが多少あってもあまり気にならずに会話が楽しめるようになるだろう。

(文・イラスト 亀谷長政)

 

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