2018年10月11日 第41号

10月は注意欠陥・多動性障害(ちゅういけっかん・たどうせいしょうがい)認知月間です。この機会に少しこの病気について掘り下げてお話をしたいと思います。

 そういわれると『なるほど…』と言われる方もいるかと思いますが、注意欠陥・多動性障害とは海外でADHDー Attention Deficit Hyperactivity Disorderの事を指しています。つまり、多動性(過活動)、不注意(注意障害)、衝動性を症状の特徴とする脳の神経発達障害、もしくは行動障害と医学的に説明されています。ところが多くの人が認知しておらず、かならずしも子供だけが発症するものではなく、大人になっても症状を発症したまま社会で生活しているのが現状です。現在では全世界でも理解され始めている病気ではありますが、何せ認知され病気としてのカテゴリーを得た時期が遅いため、診断されることなく大人になっている人は自分がADHDであるということを知らずに社会で活躍している人もいます。またはその両親がADHDの事を知らずに育てていたため、厄介な子供だった、手のかかる子供であったと苦労話をされる方も多くいます。早くは3歳からADHDと診断することができる子供もいるほどです。最近では、日本でもこの病気であったといわれている某俳優が起こした事件(不起訴)がありました。その前には『学級崩壊』といわれ、日本の学校でも授業中に席を立って抜け出す生徒が数名いることで話題を呼んだこともありました。カナダではよく話題に取り上げられている病気なのですが、日本ではまだ認識が低い病気でもあります。

 簡単に言ってしまえば、下記の3つの症状が常に現れている子供や大人をADHDと診断しています。

・じっとしていられない
・常にハイパーテンションである
・集中できない

 周りから大人気ない人、感情を上手にコントロールできない人などといわれている人はある意味、ADHDだったりするのです。カナダでは人口の4〜5%がこの病気であると診断されています。今はカテゴリー的にADDーAttention Deficit DisorderはADHDと同一といわれていますが、ハイパーアクティビティーだけが症状として現れず、そのほかの2つの症状が現れていればADDであると診断されます。HD-Hyperactivity Disorderに関しては、シュガーハイやチョコレートハイとして片付けられることも多く、自分の子供が障害を持っていると自覚したくない親がよく使う口癖であったりします。ADHDとして診断されることは診断される本人としても、診断される親としても大変なことですが、その病気を知り、どのように対応していけばいいかということを学び、周りにも理解してもらうことがとても大切なことです。ADHDは遺伝する病の一種なのですが、自然医療医学の見解では下記の事が原因でおこっていると考えられています。

・食品添加物のアレルギー(フードカラーリング、アーティフィシャ ルフレイバーや防腐剤など)
・食物アレルギー
・低血糖症
・ビタミンB群欠乏症
・鉛中毒症

 似たような症状がカフェインやニコチンの過剰摂取でも見受けられます。毎日食べる食事を自分でも見直し、特に子供には与える食事やお菓子などに気をつけてみるとADHDのような症状を緩和させるので、心がけてみるのも良いのではないでしょうか。

 


草野明美 自然医学博士/Naturopathic Doctor

1989年にカナダオンタリオ州に父親の転勤で引越しをし、2002年にトロントにあるCanadian College of Naturopathic Medicine にて修業後、2年ほどバンクーバーの指圧学校で講師/カウンセラーとして自然治癒力の素晴らしさを教えていたが、日本でも同じことができないか一度帰国。その後日本で結婚、出産をし2013年7月に再度家族を連れてバンクーバーに戻ったあと、カルガリーMarket Mall内のNutrition Houseにてサプリメント健康アドバイザーとして勤務。現在は2児の母としてバンクーバーに在住。

 

 

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