2020年3月5日 第10号

 カナダ全国で同時多発的に発生しているブリティッシュ・コロンビア(BC)州の先住民族を支援するデモが、政党、州首相の支持率にも影響していることが分かった。

 イプソスカナダが3月3日に発表した世論調査結果によると、ジャスティン・トルドー党首率いる自由党を支持すると答えたのは40パーセントで、先週の調査から3パーセント、昨年の総選挙時から5パーセント下落した。自由党支持が高いのはカナダ東部で、オンタリオ州43パーセント、ケベック州42パーセント。一方西部はBC州36パーセント、アルバータ州32パーセント。

 先住民族と彼らを支援する人々のデモについては、全国でデモを好ましくないと否定的に捉えたのは62パーセント、肯定的に捉えたのは24パーセント、分からないは14パーセントだった。地域別ではサスカチワン、マニトバが69パーセントと最も否定的で、次いでアルバータ、BC67パーセント。ケベックは62パーセント、列車が止まるなどしてデモの影響を最も受けたオンタリオは58パーセントと最も低かった。

 また世論調査会社アンガスリードが2月27日に実施した調査では、先住民族とデモ隊への対応について、トルドー首相の対応は適切だったと回答したのは21パーセントにとどまり、不適切は70パーセントだった。自由党支持者でも適切は50パーセントにとどまり、不適切が41パーセントだった。

 BC州ジョン・ホーガン首相については、65パーセントの州民が不適切と答え、適切は18パーセントだった。

 

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