2020年2月20日 第8号

 ブリティッシュ・コロンビア州ビクトリア近くで、仮死状態の白頭ワシが動物病院に運ばれていたことが17日分かった。CTVバンクーバーアイランドが伝えた。獣医によると有害物質入りの肉を食べて体が動かなくなり地面に倒れていたとみられるという。

 白頭ワシが運ばれたのはナナイモにある動物病院で、ダンカン市のラプター・レスキュー・ソサエティが発見した。最初の1羽が運ばれた時にはほとんど死んでいる状態だったという。しかしナナイモの専門獣医は心臓が動いていることが分かり、治療を施したと語っている。

 それから次々と運び込まれ、合わせて8羽の白頭ワシが有害物質入りの肉の被害にあったことが分かっている。

 獣医によると、白頭ワシが食べたと思われる有害物質入りの肉は、誰かが故意に置いたものではなく、廃棄場に捨てられていた安楽死させた豚の可能性が高いと話している。

 安楽死させた家畜を食べた白頭ワシが運ばれることは、決して珍しいことではないという。獣医は安楽死させた動物は有害物質として扱う必要があると警鐘を鳴らす。今回の場合、安楽死させた豚を業者に頼まず廃棄場に持って行き、置きっぱなしにしたのではないかと推測している。業者に頼んだ場合は鳥が食べないように地中深くに埋めるという。

 病院に運ばれた8羽以外に被害にあった白頭ワシは見つかっていないと、ソサエティの代表は語っている。

 

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