2020年2月13日 第7号

 カナダ統計局は7日、今年1月の労働統計を発表、雇用者数は3万4500人増加したと報告した。これにより失業率も改善、昨年12月の5・6パーセントから5・5パーセントとなった。

 正社員の時給も前年同月比で4・4パーセント上昇した。

 経済専門家は今回の結果によってカナダ銀行が来月4日に発表する金利を、据え置く可能性が出てきたと分析している。カナダ銀行は先月、経済成長がこのまま低調な伸びにとどまる傾向が続いたら金利を引き下げる可能性があると発表していた。

 雇用増加のほとんどはフルタイムで3万5700人増、パートタイムは1200人減となった。業種別で好調だったのは製造業で2万500人増、建設業も1万5800人、農業1万1500人の増加となった。一方でサービス業は1万4500人減、特にヘルスケア、社会福祉が減少した。

 地域別ではケベック州で1万9100人増、マニトバ州で6500人増、ニューブランズウィック州で4600人増。アルバータ州は1万8900人減少した。

 失業率が最も低いのはブリティッシュ・コロンビア州で4・5パーセント。12月の4・8パーセントからさらに改善した。オンタリオ州は5・2パーセント、ケベック州は5・1パーセント。アルバータ州は7・3パーセントで12月の7・0パーセントから悪化した。

 国内の主要都市では、BC州バンクーバーで4・5パーセント、次いでオンタリオ州ハミルトン4・8パーセント、トロントは5・5パーセント、モントリオールは6・0パーセント、アルバータ州カルガリーは7・2パーセント、エドモントンは8・2パーセントだった。

 

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