2020年1月23日 第4号
冬でも温暖な気候のブリティッシュ・コロンビア(BC)州バンクーバーを襲った予想外の大雪で被害を受けたのは、市民だけではなかったようだ。
BCワイルドライフ・レスキュー・アソシエーションによると、街が大雪に見舞われた間、市民からハチドリを助けるための問い合わせが急増したという。
ソーシャルメディアには、雪におおわれた庭に設置したエサ箱に来るハチドリを写した写真や映像が多く投稿され、中には固まって地上に落ちている写真もあった。
アソシエーションには、ハチドリを助ける方法を質問する電話が多くかかってきたという。ハチドリは代謝が高く常にエサを必要とする鳥なため、冬にハチドリにエサを与える場合は砂糖水が適しているとアドバイスを送っている。砂糖水は気温が下がっても凍ることがなく、カロリーも高いためだという。
ハチドリはバンクーバーで愛されている鳥で愛好者も多い。2017年にはバンクーバー市が市民からの投票による結果で、アンナハチドリを市の鳥と決定した。頭部が濃いピンク色をしているのが特徴で、バンクーバーの庭先や自然の中でよく見かける人気の鳥だ。
バンクーバーでは、この先しばらくは気温が高く雪にはならない予報だが、次に大雪が来た時には、ハチドリのお腹を満たすには砂糖水と覚えておくと良さそうだ。