2020年1月1日 第1号

 カナダ公衆衛生局はヘビやネズミをペットとして飼っている人にサルモネラ菌の影響による症状が発生していることを受けて、なるべくペットに触ったりしないように呼び掛けている。

 当局の発表によると、2017年8月から2019年10月までの期間に全国でサルモネラ菌による症状が発生したケースが92件あったと報告している。サルモネラ菌が引き起こす症状としては、発熱、寒気、下痢、頭痛、嘔吐、腹痛などがある。全国6州でサルモネラ菌によるこうした症状が報告され、52件がケベック州で起きているという。ブリティッシュ・コロンビア州でも4件が報告されている。

 この事実を受け当局が調査したところ、原因はヘビやネズミなどのげっ歯類との接触による可能性が高いことが分かったとしている。「症状があった人の多くが症状を発生する前に、ヘビやペットのネズミ、また爬虫類用の餌とするげっ歯類と直接、もしくは間接的に接触があった」と報告している。

 当局はペットとしてヘビやネズミを飼っている人にサルモネラ菌による体調悪化を避けるための注意事項を紹介している。その中には、台所や洗面所のシンク、湯ぶねでペットの体を洗わないなどが含まれている。そして、「絶対にペットのげっ歯類や爬虫類にキスしない」よう注意を促している。

 

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