2020年1月1日 第1号
日曜日の昼下がりに突然ワニがのんびりと道路を横切っている姿が目撃された。ワニが姿を現したのはケベック州モントリオール。目撃した市民によると12月15日の午後、ワニは車が行きかう通りを悠々と横切り停車している車の下に潜り込んだという。どうやら寒さをしのぐための場所を探していたようだ。
市民の通報で駆け付けた警察の発表によると、このワニは近くに止めていたバンから逃げ出したという。ワニの持ち主は珍しい動物を紹介する仕事をしている人たちで、モントリオール市バレリー・プランテ市長によると、ワニを所有するための正式な許可を市から得ていて、動物は教育目的で使用されているという。
では、なぜモントリオールの昼下がりの路上をワニが歩いていたかというと、持ち主がランチを取るためにワニを運んでいたバンを駐車していたところ、どうやらそこから逃げ出したようだと警察は説明している。
この時近くのカフェでコーヒーを飲んでいたメイサム・サマハさんは、ワニが怖いというよりも車にひかれるのではないかとそっちの方が心配になったという。そこでワニが道路を渡っているあいだ、通行中の車を停車させてワニを手助けしたという。「コーヒーを飲んでいたら突然、道路をワニが渡っていたのでびっくりした」とメディアに語っている。
警察が到着する前には持ち主が気づいてワニをバンに戻し、けが人や事故などもなく一件落着したということだ。