2019年12月12日 第50号

 ウォールマート・カナダのオンラインショップで販売されているセーターの模様が不適切として、同社は販売を停止すると発表した。

 きっかけはツイッターでの投稿だった。ウォールマート・カナダのオンラインショップで、サンタがこれからコカインを使用しようとしている柄のセーターが販売されていると紹介された。投稿されたのは12月7日。その後、グローバルニュースが放送し、ウォールマート・カナダが謝罪する事態となった。

 コカインサンタのセーターは一見すると分からないが、オンラインでのセーター紹介文に、『雪がどういうものかはみんなよく知っているだろ。白くて、粉っぽくて、最も質の高い雪は南アメリカから来るんだ』と書かれ、『だからサンタさんも最高級のコロンビア産の雪を手にした時は味わうのを楽しむんだ』と説明している。この「コロンビア産の白い雪」がコカインを連想させると指摘している。

 これ以外にも、お尻を出したサンタが暖炉にあたっている柄とか、サンタの格好をした鞭を持った女性の前に四つん這いになったサンタの柄とか、「アグリー・セーター(醜い柄のセーター)」の度を超したセーターがオンラインで販売されていることが明らかになった。

 これについてウォールマート・カナダは声明を発表。「これらのセーターはウォールマート・カナダのオンラインショップで、外部販売店が独自に販売しているものでウォールマートの価値観を代表するものではなく、当社のサイトにはふさわしくないと判断しました。よって商品はオンラインショップより削除しました」と発表した。続けて「これにより気分を害されるようなことがあった場合は謝罪します」としている。

 しかし、こうした不適切だと指摘されたセーターやTシャツをウォールマートが販売するのは今回が初めてではない。今回の謝罪では、どのような会社がこのようなセーターを販売したのか、再発防止策は講じるのかについては言及していないとメディアは伝えている。

 

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