2019年11月28日 第48号
街の開発が進む中で消えつつある古き良き映画館が劇場として復活できるチャンスが出てきた。
ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー市ウエストブロードウェイにあるハリウッド・シアターが再開に向けて着実に準備を進めていることが分かった。
バンクーバー市はシアターに酒類販売権を今月中にも与えることで検討に入っているという。これでアルコールを販売できる劇場へと変身しようという試みだ。
バンクーバー・ヘリテージ・ファンデーションによると、同シアターは1935年に開館、76年間映画館として人々を楽しませてきた。
しかし2011年に閉鎖に追い込まれた。以降、閉鎖されたまま建物だけが残っていたが、2018年に市がこの土地の開発にあたり映画館を残すという条件で新開発計画を許可した。そこで映画館ではなく劇場として生まれ変わることになった。
再開すれば、演劇、コメディ、ミュージカル、試写会など、アルコールの販売とともにさまざまなイベントを開催する予定という。
ヘリテージ・バンクーバーはバンクーバーの歴史ある劇場や映画館が次々と閉鎖されていくのを「文化的喪失」と警鐘を鳴らしている。これまでにもバーシティやインペリアルなどが閉鎖に追い込まれ、最近ではリッジ・シアターの閉鎖が記憶に新しい。ハリウッドも消える危機にあるとヘリテージ・バンクーバーが2014年に警告していた。
しかし、これで劇場として再出発できることになる。再開の日程などはまだ決まっていない。
これまでにイースト・バンクーバーのリオ・シアターがアルコールを提供できる映画館として生き残り、営業を続けている。