2019年11月21日 第47号
カナダのウェザーネットワークは18日、この冬の長期予想を発表した。今年の冬は全国的に寒さが厳しく、大雪になるとの予測。ただし例外はブリティッシュ・コロンビア(BC)州とユーコン準州の太平洋岸で、例年よりも気温が高い冬になりそうと予想している。
大雪の現象はすでに始まっている。先週には、オンタリオ州からケベック州南部にかけて、トロントやモントリオールの大都市でも例年よりも早い今シーズン一番の大雪に見舞われた。
この冬はこうした傾向が続くという。特にマニトバ州から東では寒く、雪が多く、長い冬になりそうとの予測。春の訪れは早くても3月後半、もしくは4月前半と発表している。
アルバータ州ではやや温度が例年よりも高い傾向に。雪の量は平年並みということだが、アルバータ州でも今月に入って大雪に見舞われている。
全国で唯一温暖な冬となるBC州では、降雨量も例年より少ないと予想されている。ただ2週間ほど突然寒い冬が太平洋岸を襲う可能性があると突然の嵐に注意を促した。比較的温暖なBC州でもスキー場の雪は例年並みと予測している。
全国的に例年よりも厳冬傾向となる背景には、北極圏の寒気の流れにあるという。例年ならば、寒気はロシアやスカンジナビア辺りにあるが、今年はヌナブト準州近くにあるという。そのためカナダの平原地帯から東部にかけて北極圏から南下する寒気のせいで寒い冬が予想されるとしている。
一方で寒気より西にあるBC州、ユーコン準州では暖冬で、春の訪れは例年よりも早いと予測している。