2019年10月31日 第44号

 カナダの若者たちが25日、環境対策が不十分としてカナダ政府を訴えた。

 訴えを起こしたのは、10歳から19歳までの15人。同日、スウェーデン出身16歳の環境活動家グレタ・トゥーンベリさんがブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー市で環境問題を訴えた会場で、連邦政府への訴えを発表した。

 気候変動による環境の変化が自分たち個人の健康に影響していると訴える。こうした健康被害や傷害は、カナダ住民の基本的権利を定めた「権利と自由の憲章」に違反すると主張している。

 未成年による訴訟を支援しているのは、アメリカやオランダでも同様の訴えを起こしたアメリカに本部のある非営利団体チルドレンズ・トラスト。訴えでは、温室効果ガスの排出が気候変動を引き起こし、子供たちを不公平に傷つけると何十年も前から知っていながら、政府は効果ガスの排出を許可し続け、気候の安定と人間の生活が両立できない限界になるまで環境対策を放置したと訴えている。

 若者たちを支援している団体にはデイビッド・スズキ基金も含まれている。この日、支援者たちが集まった会場にはデイビッド・スズキ氏自身も駆けつけ、若者たちに「裁判に訴える時が来たと勇気ある行動を起こした若者たちを誇りに思う」と語った。

 

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