2019年10月31日 第44号

 アルバータ州カルガリー市のカルガリー動物園にいるパンダの親子が、もう少し一緒に時間を過ごせることになったと28日、動物園が発表した。

 カルガリー動物園には現在4頭のパンダが飼育されている。これは連邦保守党政権時代に、カナダ政府が中国から10年間のリース契約として合意したもので、最初の5年をオンタリオ州トロント動物園で過ごし、残りの5年をカルガリーで過ごしている。

 リースされたのは2頭だけだったが、トロントで繁殖に成功。2015年に双子のパンダが誕生した。

 親子がカルガリーに引っ越したのは昨年3月。しかし中国との合意で、生まれたパンダの子供は4歳くらいになると中国に返さなければならないという。そして中国で繁殖プログラムに入るとされている。

 そのため、カルガリーの双子の2頭も10月6日以降に中国に向かうはずだったが、国際許可証と飛行機の手配の関係で帰国が延長。2020年初頭までカルガリーに滞在できることになったと動物園が発表した。

 10月初めには双子のパンダのためにすでにサヨナラパーティーも済ませたということだが、動物園にとってはうれしい誤算。両親パンダは2023年までカルガリー動物園に滞在する。

 

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